大田区と江東区の主張、中央防波堤埋立地について争っている理由をわかりやすく解説して下さい。



江東区と大田区が土地を巡って、都に結論を委ねる事になりました。今回はこのニュースをわかりやすく解説したいと思います。



世界では『この土地は自分の国のものだ!』と主張し、国同士が領土争いをしています。

ですが、国同士だけではなく、国の中でも領土争いというのは起こっています。
それが東京都にある江東区と大田区です。

そもそもどこを取り合っているのかと言いますと、画像にも載せました、『中央防波堤埋立地』ですね。

これは東京湾に浮かぶ人工島です。
人工島、つまり人の手によって作られた島なのですが、この島の大部分は私達が捨てたゴミから出来ている島なのです。

今はリサイクルが当たり前の時代ですが、昔はリサイクルなどはあまり注目されていませんでしたから、家庭や企業から出たゴミを焼却などせずに、この島に集められたのです。そしてそのまま土をかぶせて出来上がったのが、この島というわけです。

島は三つに分かれています。
中央防波堤外側埋立処分場、中央防波堤内側埋立地、新海面処分場で内側埋立地以外は今も埋め立てが進んでいます。

この島には誰も住んではいませんが、リサイクル工場、ゴミ処理場、コンテナトラックの発着場などがあり、頻繁にコンテナトラックや大型トラックが行き来しています。(歩いていけません。)またゴミから出来ている島なので、地中にメタンガスが溜まってしまうために、パイプを地中に刺してガスが抜けるようになってます。

住所はどこかと言いますと・・ありません。
というのは江東区と大田区のどちらに帰属するのかでもめているため、とりあえずの住所として『江東区青海三丁目地先』と言う名前にしてあります。

地先とは『その場所の近く』とかいう意味があります。

この島を巡って何故に江東区と大田区は争っているのでしょうか?

それにはゴミ問題が大きく関わって来るのです。
大都市から出るゴミはそれは凄まじい量でした。そのゴミを処理するには新たなゴミ処理場を作らなくてはならなかったのです。

そこで今の場所にゴミ処理場が作られたのです。
しかしながら、これは江東区民の犠牲の上に作られました。
というのはゴミをこの島に運ぶために毎日何千台ものゴミ収集車が江東区を通り、渋滞や騒音に悩まされた人達がいたのです。
東京中のゴミを集めて来るという事で、江東区は最初反対していましたが、さまざまな条件を呑んで許可する事にしたのです。

だから江東区としては我慢をして来た分、江東区の土地とするべきだと主張しているのです。

一方、大田区は別の主張をしています。
かつて、この島がある前は海苔の養殖場があったのです。海苔の養殖には『海苔ひび』と呼ばれる竹やナラの木などを干潟にたくさん刺して、海苔を育てます。
これを『海苔ひび柵』といいます。



この海苔ひび柵は江東区が1割、大田区が9割を占めていました。大田区は海苔の養殖で大きな利益を得ていたのです。
つまり歴史的にも経済的にも大田区に起因すると主張しているのです。

双方の言い分はどちらもわかる気がしますね。

しかし特に最近はこの二つの区の主張が激しくなりました。
というのは近年この島はコンテナ輸送での重要な島として使われています。それに2020年の東京オリンピックの競技場として使われる予定です。またどちらかの区に帰属すれば都から交付金が貰えたり固定資産税の収入も見込まれるからです。

『このままでは100年経っても200年経っても終わらない。』
先日、大田区と江東区の区長が会談をしましたが、結局話し合いによる解決は難しいとして、東京都に調停を申請する事にしました。

つまり、お上にお願いするような形になったわけです。

今回はこのような事がニュースとなっているのですね。

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自己紹介
ブログ管理人:大佐
大佐
趣味は家の掃除からバイクまで幅広く。 IT関係の会社員をしながら、当ブログの更新や若い方中心にニュースをわかりやすく解説しています。 また、WEBライターのお仕事もさせて頂いています。 ライターのご依頼はコチラ

2017/06/25(日) | 時事のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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