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東京から屋久島に行ってキャンプして縄文杉を見に行く。⑬凄惨



みなさんは縄文杉を見終わって、その後に話のネタがさらに増える事ってあると思いますか?

普通は宿に無事に着いて良かった。
で終わるはずです。

これは一人の人間が苦労して縄文杉を見終わって、さらに苦労して夜寝るまでのノンフィクションです。

荒川登山口から乗った登山バスでは爆睡し、屋久杉自然館にはいつのまにか到着しました。

窓の外が凄い事になっております。
大雨に加えて強風が吹いております。

いやこれ台風でしょ・・。

とにかくまずは市営バスに乗らなくてはなりません。屋久杉自然館からキャンプ場がある宮浦小前まで行くバスを探します。

しかしながら疲れているのか、バスの時刻表がよく読めません。
というかそもそもわかりにくい・・・。

雨はザーザー降っていて、強風は吹きまくっています。屋久杉自然館に設置してある町内会で使う様なテントに水が溜まっています。

バスよくわからん・・

そう言ってバスの時刻表を眺めてましたら、強風が吹いた瞬間にテントに溜まっていた水が一気に流れて頭から被りました。

このバカ!!

ユニクロのウルトラライトダウンは水を吸い込み、もはやどうにもなりません。

そんな事をしてると一台のバスが停まります。
わざわざ道路を挟んで向こう側に停車します。

このバスなのか!?違うのか!?
降りしきる雨の中、確かめに行きます。

「安房行き」

怪しい!!
今の僕は野生のカンがビンビンに研ぎ澄まされてます。
こいつは乗ったらヤバイ!

乗るのをやめます。

次に来るバスはいつなんだ!?
というかもうタクシーに乗ろう。
屋久島のタクシー会社に電話をします。

しかし悪い予感しかしません。
というのは以前に大島という離島に行った事がありまして、離島のタクシーは全く捕まらない事を知ってたんです。

「タクシーはありません。」

というか、何を勘違いしてるのか、これから荒川登山口まで行くタクシーの手配と勘違いしてやがります。

雨音と強風で会話も全然聞こえません。

ちゃうわ!今から山なんか登るか!もうええわ!
そんなわけでバスの時刻表の解読を行い、17時半頃にバスが来る事を突き止めます。

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冷静になってスマホで見ればわかるんですが、この時は全く思いつきませんでした。

このバスに全神経を注ぎます。
これに乗らないと死んじゃいますから。

ようやくバスが来て乗り込みます。

外はさらにとんでも無い事になっております。
災害です。

みなさんは台風の日ってどう過ごしますか?

えぇ、そうですよね。
家にいると思います。

僕はこれから移動して、さらにキャンプとかしちゃうんですよ?

最初に怪しいと思って乗らなかった安房を経由して行きますが、特にこの辺りは尋常じゃない程の強風と雨が吹いており、地獄絵図です。

あのバスに乗っていたら、ここで降ろされる所でした。危ねぇ。

しかし、それよりさらに深刻な問題が。

テントです。

こんな台風に3980円のテントが耐えられるはずがありません。「しかしロープで固定して来たし、チャックもしっかり締めて来た。」と自分に言い聞かせます。

どっちにしろ今はバスに乗ってキャンプ地へ行くしかありません。

しかし、しばらく乗っていると急に雨と風が止んで、若干の晴れ間も見えて来ました。

なんだったんだ・・・。

でもキャンプ場は案外平気だったかも!
安堵感が出ます。

さて宮浦小前のバス停でバスを降ります。
まず何をしなくてはならないか?

服とリュックサックと靴を乾かす為に、バス停からすぐ近くのコインランドリーに駆け込みます。

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よし!空いてる!

靴用の乾燥機にぶち込みます。
その間は裸足で過ごす事になります。

そしてTシャツと靴下、ユニクロのウルトラライトダウン、リュックサックを洗って、乾燥機にかけます。

これでは裸になってしまう為、ビニールで保護しておいた最後の着れる服、ダウンチョッキを裸の上に着ます。

裸の上にダウンチョッキ、濡れたジーパン、裸足。
これじゃあ芸人の杉ちゃんです。

こんなワイルド状態の人がいるコインランドリーに一人の青年が入ってきました。
「あ!山で何度か会いましたよね?」

下山してきた時に何度か抜きつ抜かれつしていた青年でした。
どうやら同じバスにも乗っていたらしいのですが、自分で精一杯だったので全く知りませんでした。

青年は全国をヒッチハイクで回っていると言ってました。
自由だな。

靴の乾燥機は一回では全く乾かず、結局3回もトライしました。それでもまだ乾いてなかったので半乾きで履く事にします。

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服は全て乾いたのでようやくマトモな姿になりました。

ただジーパンもパンツも濡れているので一旦キャンプ場に戻ってから、もう一回コインランドリーに行く事にします。

大丈夫だと思うけどテントは心配です。

キャンプ場までは普通に歩けば15分ほどかかります。しかし、このトレッキングで足がめっちゃ痛い。

右足を引きずりながら30分もかけてキャンプ場まで歩きました。

「いやー、疲れた。」
時刻は7時半を過ぎてます。

テントに近づきます。

・・・あれ?

テント・・なくね?

さらに近づくと、凄惨な現実が広がっておりました。

テントは吹っ飛ばされており、せんべいの様にペシャンコになって倒れております。
食器類もガスコンロも吹っ飛んでます。

恐る恐るテントのチャックを開けます・・。

テントなのに床上浸水しておりました。

全然大丈夫じゃなかった。
寝袋なんて水を吸って20倍くらいの重さになってます。

「くっ!重ぇぇぇ!」

とにかくテントを立て直して、水を排除して住める状態に戻します。
ジーパンも脱いでパンツも脱ぎます。

代わりのズボンなんて持って来てねぇよ・・
と思ったらなんと水着を持って来ているじゃないですか。

「暑かったら海で泳いじゃうぜー!」とか思って持って来た水着がここで役に立ちます。

こうしてノーパンで水着を履いて、寝袋とジーパンを持ってまた30分かけてコインランドリーに戻りました。

もう9時やん・・。

さっきの青年はまだいました。

「今日一日でコインランドリーに一番貢献したのは間違いなく俺だろ。」

そう独り言を言ってゴトンゴトン唸る乾燥機を見つめるのでした。

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結局、夕飯を食べて寝たのは11時でした。
夕飯はもちろんカレーです。
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自己紹介
ブログ管理人:大佐
大佐
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2019/05/21(火) | エンターテイメント | トラックバック(0) | コメント(0)

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