EU(ヨーロッパ連合)がGoogleに3000億円の制裁金を課すことがニュースとなってます。今回はこのニュースをわかりやすく解説したいと思います。
この制裁金の話は実はかなり前からEU(ヨーロッパ連合)と話し合われていました。2012年の頃です。
ではそもそも何について話し合われていたのかと言いますと、Googleの『検索エンジン』についてです。
検索エンジンと言うのは、みなさんがネットで検索する時に必ず使用されている技術です。
例えば、このブログを検索するには、『わかりやすい』『ニュース』とキーワードを二文字打つだけで、1番最初にこのブログ表示されます。
こうやって探したいものが出てくるようにしているのが検索エンジンの技術です。
検索では沢山のものが出てきます。
例えば『車』と打つだけで、何十万と言う数の検索結果が出てきます。ですが、みなさんも何十万の検索結果を全て見る人はいないでしょう。
1番最初に出てきたものを最初に読むと思いますし、ちょっと探している事と違う時には次に表示されているものを見ると思います。
ですから1番最初に表示されるというのは非常に重要な事なのです。
例えばあなたが居酒屋さんを経営していた場合、居酒屋と検索しただけで1番最初にその居酒屋さんのホームページが表示されれば、お店に沢山のお客さんが来るはずです。
つまり、1番に表示されれば儲かるのです。
ブログであれば沢山の人に読まれます。
1番に表示させたり、10番目に表示させるような仕組みにはGoogleのあるアルゴリズムが使用されています。
このアルゴリズムはGoogleが独占しています。
ですからどこのブログも居酒屋さんのホームページも表示さている技術はGoogleのアルゴリズムが使われていますし、Googleの検索エンジンによって左右されているのです。
さて、少し専門的な話をしてしまいましたが、
Googleでは(恐らくですが、)このアルゴリズムを使ってGoogleのネットショップである、『Googleショッピング』が1番に表示させるように仕向けているようなのです。
1番目に表示されるという事は1番儲かるわけです。
インターネットの中には楽天や価格.comと言った、ネットショップが沢山ありますから、Googleのネットショップが最初に表示されると、他のネットショップなどが下位に表示されてしまうので不公平ですよね?
要はインターネットの中での独占禁止法に当たるとして、EUが問題視して3000億円もの制裁金を課す事になったわけです。
試しにGoogleで時計とか財布とかを検索すると、確かに1番最初に表示されます。
ただ、Googleもそんな事はないと反論しています。これはちょっと難しい話になってしまうので省略しますが、他のネットショップの売り上げがこれによって落ちているかはわかりにくいからです。
この話はEUの間では特に盛んですが、日本ではあまり騒がれません。
何故ならYahoo!というもう一つの大きな会社の存在があるからです。
Yahoo!はまた別のアルゴリズムを使っており、Googleと競合していますし、そもそもネットでの独占禁止法などという事はあまり感覚として持っていませんものね。
今回はこのような事がニュースとなっているのです。
▼大佐のブログが本になりました。

自己紹介
ブログ管理人:大佐

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2017/06/27(火) | 時事のお話 | トラックバック(0) | コメント(7)