船の燃料は何が使われていますか?重油を使った船とLNGを使った船をわかりやすく解説して下さい




地球温暖化対策として、燃料をLNGに変えた船の建造が今後加速する事になりました。

本日はこのニュースをわかりやすく解説して行きたいと思います。

20180419074448f6d.jpeg


地球温暖化の原因は本当の所を言いますと「よくわからない」と言われています。
ですが、一般的な原因として二酸化炭素の増加によるものとされていますので、これをベースに話を進めて行きます。

世界中の海を走っている商船、大きなタンカーといった船の燃料は何が使われているでしょうか?

ガソリンではありません。

答えは重油です。

たまにタンカーなどが座礁して、ドロドロの黒い物質が海面に漂い、海鳥が真っ黒になってしまうのをテレビなどで見た人もいるかもしれませんね。

あれは船の燃料なんです。

重油ってなんだ?と言うことですが、重油は原油(地中から掘り出したもの。石油とも言います。)を精製して作られます。

原油は精製する工程で沸点温度(液体が沸騰し始める温度)の違いによって気化させてガソリンや灯油、軽油、重油と言った物を作ります。

沸点が一番低いのがLPガスです。
沸点は35度です。家庭用のガスに使われたりしています。

ガソリンは30度〜220度の温度の範囲でできます。
ハイオクとかレギュラーとか分けられますが、沸点温度の違いで精製していて作っています。

そして、LPガスやガソリン、灯油と言った物を作り、最後に残ったのが重油です。

重油は粘土質なんですが、粘り気によってもさらに分けられています。
A重油、B重油、C重油と分けられていて、大きなタンカーなどの船はC重油を使っています。

C重油は常温だと固まってしまうくらいの粘度です。価格はとても安いのですが、不純物が多く含まれています。

燃やすとそのような不純物が残ってしまい(スラッジといいます)、大きな船ですと一日に1〜2トンも出てしまます。また燃やした際に出る二酸化炭素の量も多く環境には悪いのです。

そこでLNGガスで動く船の建造を増やす事にしたのです。

LNGはメタンとエタンと言う天然ガスを液体化したものを言います。そのため「液化天然ガス」と言います。

天然ガスを持ち運ぶには冷却をして液体にしなくてはなりません。常温では気化してしまうからです。
また冷却しますと体積は気体の1/600程に小さくなります。

このLNGはマイナス162度と超低温にしなければいけないのですが、長い航海となると温度の上昇によって気化してしまいます。

この気化した部分を燃料として使用するわけです。

燃料として使用してもスラッグは出ないですし、重油よりも二酸化炭素の量が少ないので、環境には◯と言うわけなんですね。

船から出る温室効果ガスは、国連の専門機関で2050年までに排出量を半分にするという国際的な削減目標を設けられています。

ですので今後、世界の海運会社がLNGを使用するような対応を迫られます。

これが今回のニュースですね。
スポンサーリンク


20170816140807ccd.png
↑今週のWeek think itはコチラ
自己紹介
ブログ管理人:大佐
大佐
趣味は家の掃除からバイクまで幅広く。 IT関係の会社員をしながら、当ブログの更新や若い方中心にニュースをわかりやすく解説しています。 また、WEBライターのお仕事もさせて頂いています。 ライターのご依頼はコチラ

2018/04/19(木) | 国際事情のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

ロシアのスパイ暗殺事件未遂のニュースをわかりやすく解説して下さい



3月29日に、ロシア外務省がスパイ暗殺をめぐりロシアの外交官の追放をしたアメリカに、報復措置として今度はアメリカの外交官60人を追放する事を発表しました。

今回はこのニュースをわかりやすく解説していきたいと思います。



今年の3月4日(日本時間は5日)に二人の人物が何者かに暗殺されかけました。

ロシアの諜報部員(スパイの事ですね。)だったセルゲイ・スクリパリ氏とその娘さんであるユリアさんです。

二人はイギリスのソールズベリー地区という所の商業施設のベンチで倒れているのが発見されました。

セルゲイ・スクリパリ氏はロシアの情報機関に勤めていましたが、同時にロシアの情報をイギリスに提供していて、それがバレてロシアで禁固13年の判決が下りました。

つまりスパイ活動をしていたわけですね。

その後、2010年にアメリカとロシアでスパイの交換が行われます。

アメリカではロシアのスパイ10人を拘束していて、ロシアはスクリパリ氏を含む4人のスパイを拘束していました。

しかし、これによってロシアとアメリカの関係が悪化するのを恐れて、スパイの交換(交換して釈放をしました。)をして事態の収拾を図ったのです。

スクリパリ氏はその後にイギリスに住みますが、ここで事件が起きたわけです。

どのような手口で暗殺が行われたかはよくわかってはいませんが、二人にはノビチョクという神経剤が使われたと見ています。

ノビチョクは1970年代にロシアが開発した神経毒で「新人」と訳します。サリンより何倍も毒性が高い非常に危険な毒です。

そこで誰が暗殺未遂をしたか?という事で調査を進めて行くと、ロシアが行なった可能性が極めて高いとなったのです。

ロシアは否定をしていましたが、アメリカやEUはロシアが行なったと見て間違いないとして、自分の国にいるロシアの外交官を100人以上、国外追放してしまったのです。

これに対して今度はロシアが報復措置として、アメリカの米外交官60人を追放すると発表したのです。

暗殺されそうになった二人は回復傾向だという事です。

これが今回のニュースですね。
スポンサーリンク


20170816140807ccd.png
↑今週のWeek think itはコチラ
自己紹介
ブログ管理人:大佐
大佐
趣味は家の掃除からバイクまで幅広く。 IT関係の会社員をしながら、当ブログの更新や若い方中心にニュースをわかりやすく解説しています。 また、WEBライターのお仕事もさせて頂いています。 ライターのご依頼はコチラ

2018/04/02(月) | 国際事情のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

中国の習近平国家主席の任期が廃止された事をわかりやすく解説して下さい



中国の北京で開催された第13期全国人民代表大会で
国家主席の任期を撤廃する、憲法改正法案が賛成多数で選ばれました。

今回はこのニュースをわかりやすく解説していきたいと思います。




全国人民代表大会は「全人代」などと訳されますが、日本で言えば国会のようなものですね。

何をするかと言いますと憲法の修正したり、首相や国家主席という職務に任命したり、予算をどのくらい使うかなどを話し合ったり、決定したりします。

全人代は年に1回、3月に10日から2週間ほど開かれまして、国会議員が3000人ほど集まります。

3000人も集まったら話し合いなんてまとまらないんじゃ・・と思うかもしれませんが、共産主義ですからね。
国がこの方針で行くと決めたら大体その通りに国会議員も賛成したりするわけです。

ですが、一応賛成、反対の票は手元にあるボタンを押すと、電光掲示板に表示されます。(匿名にはなっているみたいですが、そこはわかりません。)

今回の全人代のメインテーマはブログの題名にもありましたように、国家主席の任期についてでした。

現在の中国国家主席は「習近平(シュウキンペイ)」さんですね。共産党に所属しています。

国家主席というのは首相よりさらに上の方です。
ちなみに現在の首相は「李克強(リコクキョウ)」さんです。

ちょっと話はズレますが、中国の共産党には二つの派閥があります。
一つは中国共産主義青年団。
もう一つは太子党(たいしとう)です。

中国共産主義青年団は一般の人が幹部に登りつめた人達の事を指します。
太子党というのは親が共産党の重要ポストにいて、そのコネ(表現が悪いですが)で入った人達の事を指します。

李克強さんは中国共産主義青年団でして、習近平さんは太子党ですので、二人には派閥があります。テレビで見ると二人の仲が悪そうに見えますw

習近平国家主席は2013年に国家主席となりました。

習近平さんの怖い所はトップに君臨しますと、それまで首相の仕事であったものをすべて自分の力の及ぶものに変えていったんです。

ですから、国家主席と言ってますがいろんな肩書きがあります。中央軍事委員会主席、中央外事指導小組組長、中央インターネット安全指導小組組長なんていう肩書きもありますね。

また、議員の中で蔓延して放置状態だった汚職を取り締まりまくって、逮捕したりクビにしちゃいました。

さあ、そんな国家主席の任期ですが、今までは1期5年で、継続したい場合は2期まで可能でした。(つまり10年経ったら交代)

この事は1982年に鄧小平(トウショウヘイ)さんが決めました。権力が一人の人物に集中されないようにする為です。

しかし、今回の全人代でこの任期を撤廃する憲法改正案が99.8%(3000人が投票し、反対票は2票、棄権票は3票)で賛成されたのです。

さらに憲法には習近平国家主席の思想まで含まれる事になりました。

この事で今後も習近平国家主席が最高指導者として君臨し続けるという見方が強まっています。

これが今回のニュースですね。
スポンサーリンク


20170816140807ccd.png
↑今週のWeek think itはコチラ
自己紹介
ブログ管理人:大佐
大佐
趣味は家の掃除からバイクまで幅広く。 IT関係の会社員をしながら、当ブログの更新や若い方中心にニュースをわかりやすく解説しています。 また、WEBライターのお仕事もさせて頂いています。 ライターのご依頼はコチラ

2018/03/12(月) | 国際事情のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

台湾と中国とアメリカの関係と台湾旅行法ができる事で起こる摩擦をわかりやすく解説して下さい



アメリカ議会で台湾旅行法の法案が可決されました。

今回はこの法案がアメリカ議会で可決した事で、台湾と中国とアメリカがどのような関係になるのか、わかりやすく解説したいと思います。



まずは台湾旅行法って何だろうって話です。

台湾旅行法は簡単に言いますと、アメリカのお偉いさんでも台湾に行けるし、台湾のお偉いさんもアメリカに行けるよ!と言う法律です。

これはアメリカの議員さん達だけが賛成して法案が通ったという段階ですので注意が必要です。
(大統領が署名して、初めて法律として施行されます。)

で、もしこの法律が出来ればアメリカにいる行政上のお仕事をする方とか高官とか、議員さんといった地位の高い人と、台湾にいるそう言った方がアメリカと台湾間を渡航して会談する事ができるようになります。

え?そんな事が今までできなかったの?と思うかもしれませんが、・・できなかったんです。

しかもこの法律ができてしまうと、なんと中国がめっちゃ怒るんです。

なぜこんな事になってしまうのでしょうか?
それについては中国と台湾の関係を知ることでわかって来ます。

中国と台湾には溝があります。
なんで2つの国はあまり仲が宜しくないかということですが、中国の清の時代まで遡ります。

清は1616年から1912年まで現在の中国に存在していた国です。
清の最期の皇帝、ラストエンペラーの愛新覚羅 溥儀(あいしんかくらふぎ)は有名ですよね。

清はヨーロッパや日本と戦争を行い、負けてしまったので多額の賠償金を支払ったり、国の一部を奪われてしまいます。

清はなんとか増税して国を立て直そうとしますが、国民の一部は反乱を起こしたりしていました。

そんな反乱を起こした人物で有名なのが、皆さんご存知の「孫文」です。



孫文は清を潰して新しい近代国家を作ろう!と言う事で、「中華民国」を作ります。(辛亥革命(しんがいがくめい)なんて言います。)

そして中華民国に政治を運営する『中国国民党』という政党を作りました。
しかしながら中国国民党に対抗するもう一つの勢力がいました。

『中国共産党』です。
中国共産党はロシアの共産主義の考えを持った政党です。

中国共産党の代表は、これまた皆さんもご存知の名前、毛沢東です。



孫文と毛沢東の二人は考えが違いましたが、この二人が生きている間は仲はよかったのです。

しかし、孫文が亡くなりますと孫文の後継者である『蒋介石(しょうかいせき)』が中国国民党を引き継ぎます。



蒋介石と毛沢東は・・仲が悪くて、結局は『中国国民党』対『中国共産党』の内戦になりソビエト(ロシア)から武器を貰っていた中国共産党が最終的に勝利します。

さて、ここで台湾が出てきます。
台湾は第二次世界大戦中は日本の領土でしたが、戦争が終わりますと中華民国の中国国民党が回収して臨時政府を台湾に置きます。

先程もあったように中国国民党と共産党の内戦で、国民党は台湾に逃れたのです。

国民党が臨時政府を置きましたが、共産党も台湾まで攻めて来ようとします。
しかし、あとちょっとという所で国民党は共産党を食い止める事に成功するのです。

つまり中国の国民党は台湾を、中国の共産党は中国を統治していると言うのが現在も続いている構図となります。

中国に住んでいる方は台湾も全てが中国のものであり、「一つの中国」という考えがあります。
一方、台湾に住んでいる方にとっては、台湾は独立した一つの中国代表国だと主張しているのです。

両国の溝がわかった所で、ここにアメリカの台湾旅行法が関わってきますとどうなるか?という話に移ります。

実は台湾という国は多くの国から独立国として認められていません。(両国の関係性なども含めて日本も認めていないんですよ)

しかしアメリカは台湾との間に『台湾関係法』という法律が1979年に制定されています。
台湾を一つの国家として認めるという内容のものです。

この法律に加えて台湾旅行法というものができますと、

「何!?台湾は中国のものですけど!アメリカが政府の高官とか会うのは台湾じゃなくて中国なんですけど!勝手に外交関係とか築かないで欲しいんですけど!」

と中国は怒るわけなんですね。

アメリカが台湾旅行法を作ったのは、中国が近年海洋進出をしたり、中国とアメリカの貿易で赤字が減少しないなどの警戒感などで行ったと言われています。

これが今回のニュースですね。
スポンサーリンク


20170816140807ccd.png
↑今週のWeek think itはコチラ
自己紹介
ブログ管理人:大佐
大佐
趣味は家の掃除からバイクまで幅広く。 IT関係の会社員をしながら、当ブログの更新や若い方中心にニュースをわかりやすく解説しています。 また、WEBライターのお仕事もさせて頂いています。 ライターのご依頼はコチラ

2018/03/02(金) | 国際事情のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

ギリシャ国民はなぜマケドニア共和国を認めないのか理由をわかりやすく解説して下さい



ギリシャの首都アテネで4日、マケドニアがマケドニア国名を使っている事に対し、大規模なデモ行動がありました。

今回はこのニュースをわかりやすく解説したいと思います。



まずはマケドニアとギリシャがどこにあるのか見て見ましょう。

ギリシャはエーゲ海に面している国でマケドニアはギリシャの北側にありますね。


実はマケドニア共和国という国名はヨーロッパ諸国や、ここ日本でも公式にこのようには呼んでいません。

じゃあ何て呼んでいるのかと言いますと、「マケドニア旧ユーゴスラビア共和国」です。

この名称は1993年にマケドニア共和国が国連に加盟した時の暫定的な呼び方なのです。

なんでこんな事になっているのかといいますと、当時からマケドニアは「マケドニア共和国」を名乗りたい!と言ってるのに対し、ギリシャはマケドニア共和国の呼び方を認めておらず紛争となっていたからです。

そこで世界のレフェリー役を果たしている国連は「うーん・・まいったな・・」となってしまい、とりあえず国連に加盟した時に呼び方をマケドニア旧ユーゴスラビア共和国という名前に暫定的に置いたのです。

ただ名前がいかんせん長過ぎるので、日本でもマケドニア共和国と略して呼んでしまっています。

じゃあなぜギリシャはマケドニアという名前を認めないのでしょうか?
これは細かく話をしますと一冊の本ができるくらいの複雑な話になってしまうので簡潔に話します。

マケドニアというそもそもの名前は紀元前7世紀頃に出来た古代ギリシア世界の北方に位置した王国の名前です。

これは地図を見た方がわかりやすいので、地図を見てください。
--で囲んだ部分がマケドニア王国が昔あった場所です。



現代のマケドニア共和国、ギリシャ、ブルガリア、アルバニアにまたいで存在していたわけです。

じゃあ今のマケドニア共和国も入っているんだから名乗ってもいいじゃん。
・・というわけにはこれがなかなかいかないわけです。



style="display:inline-block;width:300px;height:250px"
data-ad-client="ca-pub-7859297220454570"
data-ad-slot="5856024247">



何故ならマケドニア王国が一番栄えた時にいた王様が現在のギリシャにある北部出身だったからです。

皆さまも一度は世界史の教科書でも見たと思います。アレクサンドロス3世です。



そして地図の通りギリシャが領域の大部分を占めており、ギリシャもマケドニアという名前を使っていたわけです。

マケドニア王国はその後アレクサンドロス3世が亡くなり、ローマ帝国が進出してマケドニア王国を取り込んでしまって、マケドニア王国はなくなりました。

その後、現在のマケドニア共和国にウクライナ方面から来たスラブ人という民族が移住してきたわけです。

ちなみに旧ユーゴスラビアってなんじゃい?って話ですが、以前は6の共和国(スロベニア、スロベニア、クロアチア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、マケドニア)が集まって作られた国の事です。

今回のニュースにはあまり関係ない話なので省きますが、1991年にユーゴスラビアから独立して「マケドニア共和国」と名乗りました。

つまりギリシャ人の主張というのは

「お前らはマケドニア人じゃなくてスラブ人やん」
「マケドニアの本家はギリシャやん」

って言うわけですね。

さて、マケドニア共和国の国旗は以前、このような国旗を掲げていました。



この国旗はアレキサンドロス3世のシンボルマークなのです。これは「ヴェルギナの星(ヴェルギナの太陽とも言います。)」と言います。

しかし、この旗を掲げた事にギリシャ人は怒ってしまい、なんと経済封鎖までしてしまいました。

国旗一つでこんな事になってしまったマケドニア共和国。そこで国旗を改定して今の国旗に変えてしまった歴史もあるのです。



今回はそんなマケドニア共和国にギリシャ国民14万人がデモに参加して「マケドニアって名乗るな!」と怒っていた・・というのがニュースなわけです。
スポンサーリンク


20170816140807ccd.png
↑今週のWeek think itはコチラ
自己紹介
ブログ管理人:大佐
大佐
趣味は家の掃除からバイクまで幅広く。 IT関係の会社員をしながら、当ブログの更新や若い方中心にニュースをわかりやすく解説しています。 また、WEBライターのお仕事もさせて頂いています。 ライターのご依頼はコチラ

2018/02/06(火) | 国際事情のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

 |  HOME  |  »