安倍総理が円借款の条件を緩和すると表明しました。
一体何を言ってるのか全然わからんと思いますので、ご説明いたしましょう。
まず今回出てきた「円借款」という単語から説明しましょう。
円借款とは安い金利で長期間にわたってお金を貸し付けることです。
多くの開発途上国(アフリカだとかフィリピンだとかまだ発展段階中の国の事です)では、電気ですとか、ガスですとか、線路といったインフラ設備が不十分です。
これを自国で整備していくわけですが、やはり発展途上国だけありまして、そういったインフラ設備を整えるだけのお金がありません。
そこで先進国などのお金のある国からお金を借りまして、インフラ設備を整えていくわけです。
例えばなんですがある国が線路を作るお金を日本から借りたとしましょう。
線路が出来上がったら、電車もできるでしょう。そしたら交通も発達しますし、街だってできます。
そうしたら、税金も沢山政府に入ってきますから、そのお金を貸してくれた日本に返すわけです。
それも低金利で長期にわたって返すので、借りた国も余裕をもって返すことができます。
さて、円借款はわかったとは思いますが、後半の「条件を緩和すると表明しました」とは何を言っているかですが、
簡単にいいますと、もっともっと良い条件で貸してあげますよと言っているのです。
お金というものを貸したら返さなくては当然いけませんね。
しかし、もしかしたら何らかのトラブルがあって返せないことが起きるかもしれません。
ですから、貸してあげた国にちゃんと返してくれるように保証してもらうわけです。
それなら貸した国も安心ですよね。
日本は昔からそのように保証をしっかりと求めてお金を貸していたわけです。
しかし、今回は安倍総理が相手国に「保証もいらないですよ」といったわけです。
と、いうことはもっともっと、お金を借りる側にとってはお得に借りられますよね。
ですがお金を貸す側にとって保証がないからちょっと心配です。
今回なんでこんな風に変わってしまったかと申しますと、ちょっと前にインドネシアから高速道路を作ってほしいと他の先進国へ受注があったのです。
当然受注した国は儲かりますからね。
そして最終的に日本と中国、どっちが受注するか争いまして、当初は日本が有利だと思ってましたが、結局中国が受注することになりました。
その時になぜ中国が受注することができたか?ですが・・・
そうです。中国は「保証はいらない」という条件を付けたことによりインドネシアの受注権利を獲得できたのです。
このことからおそらく安倍総理は保証を求めないことにしたのだと思います。
そうすれば今後はもっと受注を受けやすくなりますからね。
ですが、保証がないってのはとても危険ですね。お金を万が一返せなかった場合は貸した国はとても痛手を覆います。
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2015/11/23(月) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)