fc2ブログ

中国船が増えた理由とEEZ(排他的経済水域)をわかりやすく教えてください



中国船のEEZ違反が倍増しているというニュースが取り上げられています。
さて、どんな内容のニュースなのかわかりやすく解説していこうと思います

そもそもEEZとは何か?ということから行きたいと思います。
EEZとは「排他的経済水域」の略称です。

陸と同様に海でも自国の海はどこからどこまでかがきまっております。
これは「国連海洋法条約」という世界165カ国が加入している条約で決められています。
条約にはどんな内容がかかれているかなのですが、詳しく話しますと長くなってしまいますので今回は省きますが、
自分の国のEEZ範囲内では海の天然資源(石油とか)の権利や人工島の施設の設置、海洋調査などをする権利がありますよと決まっているわけです。
この条約は1994年に発行されています。

ではどこからどこまでがEEZの範囲内になるのか?
ということなのですが、下の図を見てみましょう。

排他的経済水域


この図からおわかりなように、沿岸から200カイリ(370KM)までがEEZの範囲となります。
ただし、基線から大陸棚と呼ばれる堆積岩で形成されている地形が続いていれば350カイリまでOKなど、
実は水深の深さだとかの条件によってはEEZの延長が認められています。

ちなみに領海といいますのは国家の主権が通用する海域です。
これは自分の国に悪いことしなければ(例えば密漁したり)外国の船は通っていいですよ~という海域です。
接続水域といいますのはもしかしてあの船悪いこと(例えば密漁)するんじゃね??と思われる船が近づいたら、警告をしてよいという海域です。

しかし、このEEZよくテレビで放送されている通り、中国と日本のEEZの境界線を主張が食い違っています。
「中国ではここまでさ!」といえば日本は「いや、そんなわけないここまでが日本の海域です!」といってるわけです。

ですからもし漁船が日本のEEZ範囲内に侵入しても、中国政府が認めているからその漁船は中国からはお咎めがないわけです。
日本では取り締まるように連日、海で違法な漁船がないかなどを監視していますけど、やはり捕まえたとしてもこの中国との関係を考えたりして、
仕方なく釈放してしまうこともあるのです。
そういったことから、中国船は日本のEEZ範囲内に進入して、漁業を行ったりすることが多くなるわけです。

今回のニュースは、そういった中国の船(今回は海洋調査船の船)が日本の海域に侵入しまして、
それが昨年度より、22件と倍近く増えたことがニュースとなっているのです。
スポンサーリンク


▼大佐のブログが本になりました。 2018071712381622c.jpeg
自己紹介
ブログ管理人:大佐
大佐
趣味は家の掃除からバイクまで幅広く。 当ブログの更新や若い方中心にニュースをわかりやすく解説しています。 広告主募集中!▶︎こちらからご連絡をお願い致します。

2015/11/30(月) | 国際事情のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

«  |  HOME  |  »

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL
http://bakademonews.com/tb.php/226-ae717593
 |  HOME  |