コメ減反目標の達成、飼料用米に多額の税金とかいうニュースが載っていますね。
さて、どういうニュースなのかわかりやすく説明していきましょう。
まず、この減反というキーワードから行きましょう。
よくテレビなんかでも減反という言葉が出ますね。小学生の時でも減反政策なんて言葉が教科書に出てた気もします。
戦前では日本といますのは食料事情がとても乏しい国でした。
そこで、このままではいけない・・・ということで政府は「食料管理法」というもの1942年に作りました。
「食料管理法」といいますのは、政府が農家から高価格でお米を買いまして、
お米を作っていない我々のような一般人に、安い値段で販売するというものです。
おかげで、農家も高いお金で買ってくれる。消費者も安くお米が買えるようになりまして、食糧不足の問題は解決しました。
が、しかしこのことが問題を引き起こしました。
今まではお米一筋の生活でしたが、その後日本の食生活は豊かになりまして、パンやその他の食料が大量に食べられるようになりました。
お米以外の物もたくさん食べれるようになったのです。
そうなるとどうなるか・・・
お米を国民が食べなくなりますから、お米は売れ残ります。
高いお金を払ってお米を買い取っていた政府側は大量に在庫を抱えます。
つまり、お米の価値が下がってしまうわけです。
こいつは困った・・・どうしよう・・・
そこで思いついたのが、「あ、お米を作る量を減らせばいいんだわ」となり、減反政策が始まりました。
減反政策に協力した農家にはお金が支払われました。
こうして、お米の生産量が減ってい行ったわけです。これが減反です。
さて、この減反、単にお米の生産量を減らすのではなく、別の方法もあります。
人間用ではなくて、家畜用のエサとして生産する方法です。
飼料用米と言います。
家畜用のエサとして作っているのなら、人間の消費量には関係ないですものね。
ですがこの飼料用米、当然家畜が食べるわけですから、味なんかあんまり気にすることはないですよね。
ある程度栄養があるなどの条件は必要ですが、条件は低くていいわけです。
その為、非常に安いわけです。
が、しかし外国で大規模に作っている所から輸入した飼料用米の方がもっともっと安いわけですね。
そんな状態だと、日本で飼料用米を作っている農家は全く売れなくて困ってしまいます。
そこで、税金を投入して、国内の飼料用米の価格が下がらないように、農家にお金を払っているのです。
政府側は人間が食べるためのお米の生産量を751万トンとしておりまして、
それが744万トンの生産量になったため達成されました。
そして飼料用のお米の生産量も42万トンと増えたためによかったよかったといっているわけです。
ちなみに飼料用のお米の目標達成は平成37年で110万トンが目標です。
人が食べる用のお米を減らすための税金、飼料用米のお米を増やすための税金。
現在、この税金額は640億円です。
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ブログ管理人:大佐

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2015/12/05(土) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)