携帯電話の現金還元(キャッシュバック)が再燃、奨励金の是正論というニュースがありますね。
いったいどういうニュースなのかおバカでも小学生でもわかるように解説していきましょう。
みなさんはほぼ携帯電話を持っていると思いますが、携帯を新しくする際にどうしていますか?
普段はソフトバンクを使っているけれど、DOCOMOにしたいとか思った方もいるのではないでしょうか。
そんな時、街の中の携帯電話をのぞくと、こんなキャンペーン見かけた人がいるかもしれません。
「他社から乗り換えたら○○円キャッシュバック!」
これが今回のニュースに関係する話なのです。
以前から、自分の携帯を買うときに「縛り」というものがありました。
携帯会社と携帯を契約を交わした際は、2年間は他社に変更することができませんよ。というやつです。
違反をすると1万円近くの違約金が取られました。
この縛りは確かに他社へ乗り換えた場合、違約金が発生してしまうのですが、
その分携帯電話のサービス料金が安くなるというものでした。
しかし、この携帯電話会社の経営方法ではダメなことに気づき始めました。
それは、みなさんが携帯電話を当たり前のように持ってしまったからです。
携帯電話を新規に契約する人達は、おそらく学生がほとんどでしょう。
中学に上がる際や高校生になったとき(今では小学生も持っていますが)に契約するのがほとんどだと思います。
ご存知の通り、人口はどんどん減少しています。これでは新規に契約する人達はあまりいません。
それでいて「縛り」ということをしてしまうと、縛り中に他の携帯電話会社の携帯を使用したくても、
この縛りという契約が邪魔をして、他社へ乗換えをしてくれる人達もいなくなってしまいました。
それにいざ縛りが解除されても、番号が変わってしまっていちいちみんなに通告するのも面倒です。
ますます、新規の契約者はいません。
そこで2006年にある制度が携帯電話各社ではじまりました。
MNP(ナンバーポータビリティ制度)という制度です。
これは、自分の番号を変えずに、他社の携帯電話会社に変更ができるという制度です。
これで、まず自分の番号を変えずに他社の携帯電話会社にすることが躊躇せずにできるようになりました。
あとは「縛り」をどうするかです。
そこで、この縛りを意味の無いものにする方法が行われました。
そうです、新規に契約した方は「縛り」によってかかってしまった金額をお返ししますよ!というキャンペーンです。
携帯電話を契約したら、お金を払ってくれますからお客さんはうれしいですよね。
これで、お客さんは悩んでいたことが解決され、さらに他社への変更がやりやすくなりました。
そうなりますとどうなるか・・・?
携帯電話会社の新規の顧客争奪戦が激しくなりました。
どこの携帯電話会社でも、新規に乗り換えてくれたら、キャッシュバックをしますよ!!
という一大戦争が起こったわけです。
ですが、このキャッシュバックのお金、いったいどこから捻出しているのでしょう?
答えはメーカーです。
実は巷にある携帯を販売しているお店といいますのは、代理店なのです。
docomoとか書いてありますが、実際はdocomoののれんを借りて携帯を販売してるのです。
たくさん携帯を売ると、メーカーからたくさんのお礼が代理店に報奨金としてお金が支払われるのです。
このお金をキャッシュバックに使うのですね。
今回のニュースは携帯電話の過剰なキャッシュバックによって、ある店では32万円のキャッシュバックを行ったりして、
この過剰すぎるキャッシュバックキャンペーンが問題視されているということでニュースになっているわけです。
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ブログ管理人:大佐

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2015/12/15(火) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)