中韓FTAが発効というニュースが出ていますね。
一体何の話をしているのか、わかりやすく解説をしていきましょう。
今回の話はもちろん中国と韓国の話です。
最初に中国と韓国の関係を話してからFTAについて解説をしていくことにしましょう。
日本と中国の関係と韓国と日本の関係はみなさんご存知の通り、非常に仲が悪いと感じると思います。
では、中国と韓国はみなさん関係が良好だと思いますか?それとも悪いと思いますか?
いきなり答えを言うのはつまらないので、答えは後回しにしましょう(笑)
まず、中国は社会主義の国です。
社会主義といいますのは、簡単にいいますと「みんな平等」という主義です。
例えば、ワンホールのケーキを一人で独占して持つのはダメ!他の貧乏な人達に分けて、みんな平等にケーキを持とう!という主義です。
一方、韓国は資本主義の国です。
日本も資本主義ですからこれは言わずともわかると思いますが、才能とマネー次第で自由にお金持ちになれるという主義です。
どちらが理想の主義か?と言うことは話がややこしくなってしまいますので、書きませんが、
この資本主義と社会主義というものは昔から対立をしてきた歴史があります。
また歴史をちょっと見ますと、1950年に朝鮮戦争というものがありましたよね。
韓国と北朝鮮が戦った戦争です。
韓国はアメリカやイギリスが支援国です。
中国は北朝鮮とロシア(1950年代の呼び方はソビエト連邦)が支援国です。
韓国からしたら北朝鮮は敵国ですが、中国からしますと北朝鮮は今でも友好国です。
そうなると中国からしたら北朝鮮の敵国である韓国は敵国となるわけです。
そして、これを言ったらあからさまに答えはわかるのですが、韓国人からしたら「や~い中国人が」という感じですし、
中国人からしたら「や~い韓国人が」という感じです。
つまり、両国は仲悪いです。
しかし、経済の面から見るとじつは良好なんです。
韓国の輸出相手は中国です。その輸出量は26.1%でダントツです。
韓国も輸入相手国で中国が多いです。
そう、日本と同じで仲は悪いですけど、経済と言う面では仲がよいのです。
そこで、この二つの国は仲は悪いけれど経済と言う面では協力することにしました。
今回出てきたキーワード、FTAです。
FTAとは自由貿易協定のことです。
2カ国以上の国などが、貿易をする際に、輸入・輸出の割り当て
(もっと輸入を増やしてあげますよ~ということや輸出する量をちょっと減らしましょう)を調整することや、
関税(自分の国の製品を安い外国の製品から守るために高い税金をかけて、自分の国の製品をまもること)の撤廃、
またもっと自由に貿易をし易くするような取り決めをすることです。
このFTAを12月20日から下のように行うことになりました。
■韓国から中国への輸出製品の20%の関税をなくす
■中国から韓国への輸出製品の50%の関税をなくす
■毎年1月1日を基準に徐々に関税をなくしていって、最終的に20年後には90%超えの関税をなくす
これで、双方の貿易が益々盛んになるのは間違いないでしょうね。
▼大佐のブログが本になりました。

自己紹介
ブログ管理人:大佐

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2015/12/21(月) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(3)