中国、二人っ子を推励というニュースがありますね。
何の話をしているのかをわかりやすく解説していきましょう。
中国の人口は世界で一番です。
2014年度での中国の人口は13億6782万人です。
ちなみに日本人は1億2688万人です(2015年7月時点)
2030年には中国の人口は14億5000万人ほどの人口になるといわれています。
それはもう大変な数です。
中国は昔、内戦や自然災害も多くなかなか出生率が伸びませんでした。
しかし社会が安定し始め、当時いた毛沢東(もうたくとう)と言う人物もこういいました。
「人が多いのはいいことだよね」
そんなこともありまして、人口が徐々に増えました。いや、徐々といいますか急激に人口が増えました。
しかし、ここで問題がおきました。
中国と言う国、非常に広いのですが人間が生活できる場所となると、実はそんなに多くはないのです。
大きな砂漠だってありますし、渓谷だってありますからね。
やはり人間が居住地として使うという土地となりますと限りがあるわけでして、人が多すぎてこのような土地がなくなってきたのです。
おまけに食料の問題もあります。
人が多すぎて食料の自給率が落ちてしまいました。
そこで1979年に急激に人口が増えることをやわらげるために「計画生育」(一人っ子政策)というものを行いました。
これは一組の夫婦に一人だけしか子供をもうけることができない政策です。
もし、二人目を作ってしまった場合、罰金が科せられます。
(ただし、これは都市部のみで農村に住んでいる民族などは条件があったりして、必ずしも一人じゃなくてもよい)
罰金額は最低でも8万400人民元(日本円で150万円くらい)
最高額は42万1500人民元という高額な金額(日本円で780万円)です。
↑ただし、今のレートで計算しています。
この政策によって4億人ほどの人口が削減できたと言われます。
これで、政策はなんとかうまくいった!よかったよかった・・・というわけではなかったのです。
この一人っ子政策で今度は新たな問題が起きてしまったのです。
夫婦の間に一人しか子供がいない。これは実はとんでもない誤算だったのです。
確かに人口の増加は和らぎましたが、今度は少子高齢化という現象がおきてしまったのです。
子供が少ないのにお年寄りが多くなってしまったら福祉に使うお金やら税金やら全然足りなくなります。
つまり、日本と同じ道筋です。
そこで2013年には「夫婦のどちらか一方が一人っ子なら二人目を産むことができる」というように変更しました。
しかし、この政策は失敗に終わりました。
毎年200万人が生まれる計算でしたが、結局は70万人ぐらいしか人口は増えませんでした。
これじゃあ全然問題が解決していない。
そうだ!一方の親がどうとか関係なく、もう2人産んでも全然OKにしよう!
そういったことが今回のニュースとなっているわけです。
この政策は今月の27日に可決されます。
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ブログ管理人:大佐

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2015/12/22(火) | 国際事情のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)