ヘイストスピーチ中止を初勧告というニュースがありますね。
一体何の話をしているのかをわかりやすい解説をしていきましょう。
ヘイストスピーチという言葉、ここ最近になって急激に騒がれるようになりました。
以前はヘイストスピーチなんて言葉を聞くこともありませんでしたよね。
まずヘイストスピーチとはなんなのかを解説していきましょう。
ヘイストスピーチといいますのは簡単に言えば過激で暴力的で下品で最低な発言をすることの総称のことです。
ある人物や集団に対して、例えば人種差別的な発言、宗教を否定する発言、国籍をバカにする発言などをします。
デモ活動でのヘイストスピーチがやはり目立つと思いますが、デモ活動だけではなく、
過激な発言が含まれるビラを配ったり、ホームページ上で発言するものも、ヘイストスピーチにあたります。
例えば
「○○人は同じ人間じゃないから出て行け!」
「○○の宗教に入ってる人間はクズなので死になさい」
といった、発言がヘイストスピーチに当たりますが、ヘイストスピーチの定義がしっかり定まっていないこともあり、
これはヘイストスピーチに該当する、これは該当しないというのはあやふやです。
また、このスピーチも言論であるから発言をさせないようにしてしまうと、今度は言論の自由を阻害してしまうこともあります。
言論の自由といいますのは、
個人が誰にも抑圧やを受けることなく自分の考えや主張を自由に発言することができるものです。
これは日本の憲法で保障されているのです。
そして、なによりもこのスピーチを発言したからと言って、言論の自由もあることから法的な規制措置はありません。
急にこのヘイストスピーチという単語が出てきたのは2014年頃です。
きかっけは2014年8月に国連が日本にヘイストスピーチを止めるよう指摘してきてからだと言われています。
この国連にいる国連人種差別撤廃委員会にいるクリックリー副委員長の発言です。
「日本政府は事の大きさを自覚しなければなりません。このヘイストスピーチによって暴力や殺害につながってしまう」
こんな風に言い、日本のヘイストスピーチをやめるように言った訳です。
日本人のヘイストスピーチで一番多く発言が飛びかっているのが、在日朝鮮人への発言です。
在日朝鮮人といいますのは、第二次世界大戦前に日本人が朝鮮人を日本へ連れてきまして、
その終戦後に朝鮮が韓国と北朝鮮に分断されてしまって、戻ることが出来なくなってしまい、結果日本に残らざるを得なくなってしまった人達です。
この在日朝鮮人にヘイストスピーチをする人達の多くは「右派系市民グループ(うはけいしみんグループ)」です。
構成されているのは、いたって普通の一般人です。学生だったり主婦だったり、会社員だったりしますが、「右派」的な人達が多いです。
「右派」といいますのは「右翼」のことです。右翼団体のあの右翼です。
こういった人達が在日朝鮮人に対して日夜、過激なヘイストスピーチをしてきたのです。
なぜこんなスピーチを言うのか理由はいろいろあります。
在日朝鮮人が特別永住権(この説明はまた今度にしましょう)を持っている。
生活保護が優遇されている。
こういった理由がヘイストスピーチに発展しています。
今回のニュースでは小平市朝鮮大学校前でヘイストスピーチをしていた人達に、
今後、同様の行為をしないようにするよう、法務省にいる人達が文章で勧告したということがニュースになっています。
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ブログ管理人:大佐

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2015/12/23(水) | 国際事情のお話 | トラックバック(0) | コメント(3)