卵値上がり、過去10年で最高というニュースがありますね。
今回はこのニュースについてわかりやすい解説をしていきましょう。
非常に、大昔の話です。時は江戸時代までに遡ります。
卵はこの時代、とても高価なものでした。
今のように毎日卵を産む品種改良された鶏ではなく、本来の鶏は5~6日で一個を生むというのが普通でした。
また、基本的に鶏と言いますのは、ペットとして飼われていて、卵を食べる為に飼われてはいません。
食べられてはもちろんいましたが、病気の人へのお見舞いなどとして、プレゼントされていたようです。
卵はとても栄養があったので、滋養強壮の「薬」としての役割だったようです。
ですので一個20文という値段で売られていました。
今ですと、だいたい一個の値段が400円くらいで売られているということになります。
そんな卵も時代と共に、値段が下がって来ました。
だいたい戦後ぐらいからです。
卵といいますのは、原価のほぼ6割くらいが飼料に依存しています。
その飼料を外国から輸入し出しました。当然外国で大量に作られている飼料ですから安いです。
おまけに、鶏も品種改良されて、卵工場でオートメーション化(自動化)されて行きました。
こうして、卵の価格は非常に安く売ることが出来るようになったのです。
ですから、卵と言うのはほぼ「飼料の価格の動向」によって卵の価格が左右されるのです。
さて、ここ最近卵の値段が上がって来ています。
卵は価格があまり上がらないことで「物価の優等生」なんてよくいわれていますが、ここ10年くらいでは最高値の値段をつけています。
先ほど飼料の価格の動向によって左右されると言いましたが、現在ではこのようなことが起こっているために、
飼料の価格が上がっているのです。
■飼料そのものの価格が上がっている。
実は、この飼料が不足ぎみなのです。生産されている場所で多量の雨が降り、生産量が上がっていません。
■海上運賃の値上がり
一時期、中国が大量に穀物を輸入したことにより、海上運賃が値上がりしました。
ただ、現在はそれも落ち着いて、今後はゆっくりと海上運賃は値下がりすると思われます。
(燃料も安くなっていますからね。)
■外国為替
これが、一番の理由だと思われますが、日本が輸出した場合は現在は安く輸出することが出来ますが、
逆に輸入する場合は、とても高くなってしまうのです。
このような理由で、卵の価格と言うものが上がってしまったわけなんですね。
卵一つとっても経済とつながっているんだというのは面白いですね。
ちなみに、卵と言いますのは、赤い卵と白い卵がありますが、あれはただの鳥の羽の色から違ってくるだけです。
赤い卵は高そうなイメージがあって、実際少し高く売っていますが、イメージ付けをさせて少し高く売っています。
濃厚な色をしているのは、飼料に関係があるだけです。
緑色のものを食べさせていれば、緑色っぽい色をした濃厚そうな卵が出来て、お米を食べさせたりすると白っぽい卵になります。
おっと、これは余談でしたね。
▼大佐のブログが本になりました。

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ブログ管理人:大佐

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2016/01/09(土) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)