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量的緩和の仕組みをわかりやすく解説して下さい


金融緩和の政策の一つ、「量的緩和」と言う説明を今回はわかりやすく解説をしていきましょう。

今回の「量的緩和」という言葉はなかなか奥が深い話があります。
私もいろいろと調べましたら、なんか単独でこの話をしていかなければならないほどの濃い話になってしまう気がしましたので、単独でわかりやすく説明させていただきます。

量的緩和は、一昨日も述べたように金融政策の一つです。
正しくは「量的金融緩和」と言います。
世の中にお金をたくさん回して景気を良くしちゃいましょう!という政策の中の一つです。

ですがそもそも、お金がたくさん回っているってどういうことなんだろう??って思いませんか?
日本銀行でお金をとにかく刷って、世の中にお金を増やしてるの?
しかしこれだと以前私が書いたジンバブエのような惨状になってしまいます。

銀行にはおおまかに二つ種類があります。

・日本銀行(中央銀行)
・民間の銀行

です。
日本銀行といいますのは政府の銀行です。民間の銀行のための銀行でもあります。
一般人が、日本銀行に直接お金を預けたりすることはできません。

民間の銀行には「国債」というものを持っています。

国債とはいわゆる借用書です。国の借金です。借金ですから当然利子をつけて返すべきものです。
ですが、ただの借金ではなく誰でもこれを売ったり買ったり出来るようにしているので「債権」として扱っています。

この国債を民間の銀行がたくさん持っていることで、民間の銀行はとってもメリットがあります。
この国債は「元本保証」(買った金額以下の損は絶対にしない)ですから、利子しかつきません。
国から国債をたくさん買っていれば、国が壊滅しない限りは、利子が付いて儲かります。

この国債を民間の銀行から「日本銀行」が買い取ります。民間の銀行は当然お金を受け取ります。
お金が増えますと、このお金を民間の銀行は企業に貸し付けたり、マンションを買う人に貸し付けてお金をもうけます。
みなさんもお金をたくさん持っていれば、はぶりいがよくなるのと同じように、銀行もお金を貸しやすくしてくれます。
こうして、世の中にお金がたくさん回り景気がよくなっていくという作戦です。

では日本銀行は国債を民間銀行から買うお金をどこから持ってくるか?ですが、
お金は国立印刷所というところで、印刷してもらい、刷ってもらうのです。
ただし、今はお金のやり取りと言いますのは今はコンピューターでしています。
銀行のATMで振込みを行うように、100億円なら、100億円振り込みましたと表示されるだけです。

これをドンドン繰り返して行っていきますと、金利が下がっていきます。
こうして金利を下げて、日本銀行が目指す金利まで下げていくのです。
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2016/01/20(水) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(3)

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maa

『』

ドイツでそんな大変ことになったとは知りませんでした。金融緩和は慎重にやらないと危険なのですね。ありがとうございました!

2016/01/21(木) 11:20:05 | URL | [ 編集]

大佐

『maaさん』

コメントありがとうございます!
そうですね。確かにその方が手っ取り早いです。
しかし、国債といいますのは政府が発行するのですが、日本銀行が直接政府から買うことは禁止されています。
ただお金を刷って渡すというのは、政府から直接国債を買うのと同じことなのです。

もし、お金を刷って渡すという方法をとってしまうと、大変なことが起きます。世の中にお金が溢れます。
例えば第一次世界大戦後、ドイツでは同じ事をしました。これによって大規模なインフレ(物の価値が上がり、お金の価値が減る現象)が起こってしまいました。
大佐のブログでも取り上げましたが、近年ではジンバブエが良い例です。(’ジンバブエ’で検索してみると出てきます。)
お金が足りないから、ただお札を刷るという方法は物凄く怖い方法なんですね。

2016/01/21(木) 07:17:22 | URL | [ 編集]

maa

『』

いつもタメになる話をありがとうございます!

金融緩和の話で気になったのですが、世の中のお金の量を増やすのに、民間の銀行が持っている国債を買い取る形をとるのはなぜなのですか?
ただお金を刷って渡す。ではいけないのですか??

2016/01/20(水) 11:12:51 | URL | [ 編集]

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