MMF販売停止というニュースがありますね。
まずはMMFという単語について説明して行きましょう。
MMFといいますのはMoney Management Fund(マネー・マネジメント・ファンド)という名称の略称です。
一体何なのかといいますと、いわゆる投資信託の商品です。
日本の金融商品なので他の国のMMFと区別するために「日本円MMF」とも呼ばれています。
投資信託といいますのは、投資のプロにお金を預けて、うまく運用してもらおうという商品です。
投資のプロはお客さんから手数料を貰い、お客さんは投資で利益を出してもらうというものです。
MMFは1992年より、投資信託として取引が出来るようになりました。
何について取引しているかといいますと、「公社債」と呼ばれるものです。
公社債といいますのは、いろんな債券(借用書)のあつまりです。
国債ですとか、地方債(地方公共団体が財政上の必要から発行する債券)、社債(会社が発行する債券)などをまとめて言った物が「公社債」といいます。
これら債券といいますのは我々のような一般人がお金を出して買います。、
そして期日が来たら、買った人にお金を返すしくみになっています。また期日が来るまでの間は、債券を買った人に大して定期的に利息を払います。
まあ、いわゆる「借金」の部類に入るものですね。
このMMF、以前は大手証券会社で取り扱われていましたが、メガバンクや信用金庫といった所でも売買ができるようになりました。
公社債といいますのは株やFXといった金融商品より比較的安全な金融商品です。
例えば国債だったら国が崩壊したら紙切れと化しますが、日本が崩壊するとかなかなかありえないですよね?
地方債だって地方がなくなるということはなかなかありません。
そういった安全性があるので、利息は少ないですが皆さん買うわけです。
しかし、今回このMMFという金融商品の取り扱いをやめるところが出てきました。
原因は「日銀のマイナス金利」の導入です。
(日銀のマイナス金利政策とは?をわかりやすく説明を参照してくださいね!)
MMFという金融商品は実は公社債と書きましたがその中でも「国債」がメインの金融商品なんです。
民間の銀行は、今まで日銀に預けていたお金で利息を得ていたのに、マイナス金利になってしまったから、日銀に預ける事をしなくなります。
そうなると、どうするか・・・。
向かう先は「国債」です。
国債を銀行やらがたくさん買います。
国債を買えば、買うほど国債の利率というものが低くなってしまうのです。
こうなってしまうと、MMFという金融商品は非常に不安定な状態になってしまいます。
基本的にMMFと言うのは低金利ですが安定的に利息をお客さんに利息を払ったりできるというのが重要でして、
金利が乱降下してしまうような状況になってしまうと、MMFを管理している証券会社や銀行は安定的な運用が困難になる可能性がでてきてしまうのです。
つまり「国債」メインの債権をで運用して利益を出すって事が難しくなってしまうのです。
今回のニュースはこんなことを言って、MMFを中止しているところが多くなっているのですね。
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2016/02/04(木) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)