イギリスがEUを離脱支持が上昇というニュースがありますね。
今回はこのニュースをわかりやすく解説していきます。
まずはこの「EU」とはそもそもなんだっけ?って話ですよね。
EUは日本だと「ヨーロッパ連合」だとか「欧州連合」という名前で呼ばれています。
EUが出来る前にはEC(欧州共同体)というものがありました。
第二次世界大戦で世界は大変なことになりました。そこで「もう戦争するのやめよう」ということになり、
それぞれの国が協力しましょうと言うことになり、ECというものが出来上がりました。
その後、日本やアメリカといった国は世界の中でもとても経済力に優れ発展していったために、
もっともっと協力しなきゃ他の国に負けるで!と言うことになりましてEUが出来上がりました。
出来上がったのは1993年11月のことです。
マーストリヒト条約という条約が出来てからEUが誕生しました。
マーストリヒト条約といいますのは、オランダにあるマーストリヒトという場所で条約が結ばれたので、このような名前になっています。
この条約はEUを作った目的にもあたりますが、この条約でこんなことが結ばれました。
■通貨の統合(つまり、ユーロという通貨を作ったのですね。)
■安全保障の政策(戦争しないで協力しましょ!)
■EU市民権(EUの中であれば自由に移動していいし、住んでもいいですよとか、選挙に投票したり立候補できる権利など)
■EUの加盟国で経済の協力や外交をしていこう
細かく言えばもっともっとたくさんのことがありますけど、簡単に言えばそれそれの国がもっともっと協力しましょうというのが目的です。
加盟国は2016年現在では28カ国です。
ドイツ、ギリシャ、イタリア、ハンガリー・・・といった国、そして今回のニュースに出てくるイギリスも加盟国です。
このイギリスが現在、「EUから離脱した方がいいんじゃないかい?」という声が上がっているのです。
世論調査では、離脱したほうがいいという人達は45%、いやEUのままでいいですと言う声は35%ほどです。
なんでイギリスは離脱したいという声が上がっているのか?と言うことですが、
それはイギリスが他の加盟国の国々とちょっと違うことにあります。
まず、イギリスと言う国の貨幣です。独自の通貨「ポンド」を普通に使っています。(もちろんユーロは使えますが)
また、パスポートなしでEU加盟国は移動できるはずなのに、イギリスだけは入国審査があります。
なんでこんなことになっているのかと言いますと、自分達のこのイギリスという独立国を大変重要視していて、
EUというものに対しては、協力するのは確かに良いことだから一応入るけど・・・けどやっぱりイギリスという国でありたい!
と、まあわかるようなわからないようなそんな気持ちを持っている国だからなのです。
そもそも、EUというものが出来上がった一番の理由といいますのは、「戦争をするのはもうやめよう」という目的があったから作られました。
しかし、現代では第二次世界大戦のような戦争は起こる可能性は低いです。
イギリス自身は「独自の貨幣だってもってるし、入国審査も必要だし、戦争起こらないし・・・」別にEUにいる意味ないしなぁ・・・。
と思うわけです。
おまけに最近起きたテロです。イギリスだってEUに加盟していれば当然テロの対象に入ります。
そして、EUの加盟国は移民を受け入れてくださいとかも言われています。
そこでさらにイギリスは思うわけです。
「あの~、イギリス独自の政策をさせてよ。別にEU同士協力するのはかまわないんだけどさ、加盟国協力することは構わないんだけど、
でもなんでも協力するのは嫌だし、拒否権もちょうだい。」
イギリスという国からしたら、なにもEUにわざわざ加盟している必要性がなくなってきているわけですね。
今回のニュースはこういう理由があるために、離脱支持者が増えていると言っているわけです。
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ブログ管理人:大佐

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2016/02/05(金) | 国際事情のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)