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カトリック教とロシア正教会の歴史と違いをわかりやすく教えて下さい


ローマ法王とロシア正教会キリル、約1000年ぶりに会談したニュースがありますね。

今回の話は歴史がわからないと、さっぱりわかりそうも無いニュースです。
そんなわけで歴史を勉強しながらこのニュースを見ていきましょう。

ローマ法王、たまによくテレビで見るかと思います。ローマ法王の宗派といいますのは「カトリック」です。
今現在では全世界に12億人以上の信徒がいると言われています。

カトリックはキリスト教です。もうここでこんなことを言うのでわけがわからなくなってくるのですが、
大きな基盤としてはキリスト教なのです。もちろん崇拝している神様もイエス・キリストです。

もともとあったキリスト教というものは11世紀ごろにキリスト教に対する考え方の違いで二つに分かれました。
一つはカトリック、もう一つはプロテスタントです。

カトリックとはローマ法王が「聖書」の解釈をする権限を持っています。
宗教と言いますのは非常に複雑ですからね。
一番初めに唱えた教えも時代が経過するにつれて全くの別の解釈となってしまいますから、とにかく一番偉い人が解釈の権限を持つようにしたのです。
日本も「仏教」という教えがありますが、仏教でもたくさんの宗派がありますね。

またカトリックは階層型になっています。
ローマ法王を頂点としてその下に次の偉い人が並ぶといった具合に、ピラミッド構造です。

プロテスタントは、今回のニュースにあまり関係ありませんが、一応解説しましょう。
プロテスタントはヨーロッパにおけるルネッサンス時代に「宗教改革」によって出来上がった宗教だと言われています。
プロテスタントの意味は「抗議」という意味です。つまりもともとあったキリスト教の教えに意義を唱えたことによって作られた宗教です。

ルネッサンス時代というのは、比較的自分達の主張が認められる時代でもありました。
そのため、芸術、文化、そして宗教にいたっても今までの古臭い考え方ではなく、新しい考え方が発展できた時代だったんですね。
この新しいプロテスタントの考えは、こんなことです。

それぞれの信者がそれぞれ聖書を持って自分なりに解釈すればいい。
教会の権威も認めるけれど、とにかく大事なのは聖書!ローマ法王でもなく、聖書自身が重要なんだ。

いかにも新しい考え方って感じですね。

ではロシア正教会ってなに?って話ですが、先ほどプロテスタントの話が出ましたが、プロテスタントではありません。
こちらの宗派も崇拝していますのはキリストです。

実はキリスト教がプロテスタントとカトリックに別れるとっくの前に分かれていた宗教です。
プロテスタントとカトリックは、俗に=西方教会なんてよびます。
一方、正教会は俗に=東方教会なんてよびます。

正教会は、中東・ギリシャ・東欧などを中心にして広がっていきました。

正教会と言いますのは「正しく神を讃美しましょう」という教えです。
私も宗教のことは詳しくないですが、イコンと呼ばれる「聖像」を崇敬しています。
西方教会より、この宗派はもっと哲学的だなんて言われてもいます。

この正教会は基本的に各国ごとに教会の組織が作られています。
今回のニュースに出てきたロシア正教会はロシアの組織ですね(そのまんまだ・・。)
他にも正教会はありまして、ギリシャ正教会、セルビア正教会なんんてあります。
ちなみに日本だって函館にハリスト正教会なんてものもあります。

今回のニュースは、このロシア正教会キリルと言う方とカトリックのローマ法王が、
似て異なる宗教同士での1000年ぶりの会談をしたと言うことがニュースとなっているのですね。
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2016/02/14(日) | 宗教・戦争のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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