JR西日本40年社債を発行というニュースがありますね。
今回はこのニュースをわかりやすく解説していきます。
改めてまず社債という言葉を確認しましょう。
社債とは何かですが、国債とほとんど同じことですね。
国債は国が発行して、お金を集めます。つまり借金です。
社債は発行している所が事業会社です。こちらももちろん借金ということになります。
ですから、発行した会社というのは経理に「負債(借り入れ)」として計上します。
社債を発行することで、事業会社は株以外に自分の会社にお金を集めることができます。
そのお金を、会社はいろいろなことに使うわけです。
もちろん、これはあくまで「借金」ですからお金を預けてくれた方に返さなければなりません。
それに利息も払わなければなりません。
いつまでにいくらの利息を払い最終的に返済する期日が来ましたら返すということをするのです。
これを「償還期間(しょうかんきかん」と言います。
社債は確かに株やFXなどと比べますとまだまだ全然安全な投資です。
ただし、もし会社が倒産した場合、お金を返せない場合もあります。
それに途中でもし投資した人が「あ、いますぐ現金がいる!」と思い、償還の期日が来ない前に社債を売ってしまうと、元本割れしてしまうこともあります。
やはり社債であっても投資は投資なのです。
社債には、実は種類があります。
それもかなりの種類があります。
一般的に行われる社債と言いますのは「普通社債」です。
普通社債といいますのは、証券取引所を通して投資家から資金を集めます。
銀行から融資を受けて借りるよりかは、とても低利率で投資家から借りることができるので、会社にとっては都合がよいのです。
その他、社債の種類には「新株予約権付社債」なんていうものもあります。
「転換社債」とも言われていますが、社債を購入した場合、償還期日が来る前にその発行した会社の株価が上がりそうだな~と思った場合に、
その会社の株式に転換できるものです。
今回、JR西日本は「普通社債」を発行しました。
40年間の償還期日で、利率は1.575%という利率です。
さて、なぜ急にJR西日本さんは社債を発行したか?ということが今回ニュースの大事なところですよね。
原因は今回の日銀のマイナス金利の導入です。
(マイナス金利ってなんだ??って話はここを見てくださいね!日銀のマイナス金利政策とは?をわかりやすく)
当社は日本銀行と民間の間だけの話でしたが、ここへきて、マイナス金利の影響で民間の銀行の利率も下がってしまいました。
銀行さんへお金を預けても全然今は利子が付きません。
三井住友銀行さんでは0.001%です。100万円預けると10円しか利子が付きません。
これでは銀行さんへ預けても意味がありませんよね。
そこで、みなさんはどうしたらもっと利率が高くて安全なものにお金を預けたらいいだろうか?と思うはずです。
そこで「社債」を検討するわけです。
先ほど、株やFXに比べれば社債は「安全」とお話ししました。
大きな大会社であれば、そうそう問題がなければ会社は潰れませんし、償還期日まで待てばほぼ確実に元本割れすることは無いですし、
銀行に預けるよりかは利率がよい為に検討するわけです。
おまけに株をやらない人だって、こういう安全なものであれば比較的検討するケースも多くなるのです。
そういったニーズを考えて今回、JR西日本さんは「社債」を発行したわけですね。
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ブログ管理人:大佐

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2016/02/20(土) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(3)