北海ブレント原油先物3%上昇というニュースがありますね。
今回はこのニュースをわかりやすく解説していきます。
今日は原油の話です。
北海ブレントとは何かと言うことですが、まず「ブレンド」ではありません「ブレント」と、濁点が付きません。
英語では「Blent」です。
BlentはBlendの過去形です。「北海油田(ほっかいゆでん」とも言います。
この原油はどこにあるかと申しますと、イギリスの領海とノルウェーの領海にあります。
さてはイギリスとノルウェーの両方が混ざっているから「ブレント」と称されていると思ったら、それは間違いです。
主にイギリスの「北海」という場所にある所を総称でブレントと言っていまして、それでブレント油田なんて言っているわけです。

歴史的には1960年にイギリスがこの油田を掘り出し、その後にノルウェーも後を追い油田を掘り出しました。
掘り出した当時はこの原油を使い多くの産業が発展、またこの原油を輸出してきましたが、2000年以降は、採れる量も少なくなり、
あまり採算がとれない可能性もあるなんていう情報もあります。
しかしこの北海ブレントといいますのは、ヨーロッパでの原油価格の「指標」となっています。
「指標」といいますのは、物事を判断したり評価したりするための目じるしとなるもののことを言います。
つまりヨーロッパでの原油のだいたいの価格がこのブレント原油で決まっているわけですね。
その為、「マーカー原油」なんても言われたりします。
このニュースにはもう一つよくくわからない単語がありますね。
「先物」と付いています。これは「先物取引」の略称を言っています。
先物取引と言いますのは、将来の価格を予想して、現時点の間で取引を行うものです。
どういうことかと言いますと、例えばみななさんが「三ヵ月後に、石油が枯渇してなくなってしまう!」と予想します。
石油が枯渇したら、需要に対し供給がなくなってしまうので価格が上がる可能性があります。
そのように自分であらかじめ予想を立てて、三ヵ月後に石油が高くなることを見込んで現在の価格で石油を購入します。
もちろん1リットルとかそんな単位でなく、一度に大きな単位で購入します。
しかし、ガソリンの現物がドラム缶で何本も家の前に来たら困りますよね?
そこで、その三ヵ月後にはその買った権利を売るわけです。こうやって利益を得るわけですね。
もちろん投資ですから損もします。
おまけにこの先物取引はとてもハイリスク・ハイリターンですから絶対にオススメしません。
さて、ここ最近の原油の価格の価格ですが、どうやら価格の下落が落ち着いたようです。
原油関連の株を見ますとあれほど毎日落ち込んでいた価格も、少しずつ上昇していることがわかります。
この北海ブレントの原油価格も少しだけ(3%)上昇しました。
アメリカでは現在シェールオイルという岩盤から石油を取り出す技術で石油を掘り出していますが、掘り出しすぎて、市場に在庫が大量にありました。
ガソリンの下落の原因の一つがこの原因と言いますのは言うまでもありません。
ですがこの在庫もすこしずつ消費され、この原油の価格下落も落ち着いてきたことによって、少しずつ原油価格が回復傾向に向かっています。
今回はこんなことがニュースとなっています。
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2016/02/26(金) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(3)