アメリカ大統領選の仕組みがよくわからないということもありまして、今回は特に・・・
■共和党と民主党以外からの党から出馬したないのは何故?そもそもこの二つ以外に党はアメリカにあるの?
■共和党と民主党って何が違うの?何を主張しているの?
■予備選挙ってなんだろう?
ということに注目して話していきましょう。
アメリカ大統領の任期は四年です。
四年に一度、国民が投票して新しく大統領が決められます。
もしまた、同じ大統領が選ばれたとしても、大統領は2回までしかダメという規則になっています。オバマさんは2回目大統領をしていますね。
ですから必ず新しい大統領が今回は選ばれなければなりません。
アメリカでよく出てくる党の名前は「共和党」と「民主党」の二つですよね。
日本では、社民党や自民党、民主党と言うようにたくさんの党がありますが、アメリカではこの二つしかあまり聞きません。
実は、アメリカにはその他にもたくさんの党の種類があります。
(例えば:アメリカ緑の党、ニューヨーク州保政党、ボストン茶会政党・・・なんかもうマイナーすぎます。)
しかし、例えば「共和党」と「民主党」以外から大統領選挙に出るためには大量に候補者リストと呼ばれるリストに署名を集めなければなりません。
大量に集められなかった場合はリストに載ることも出来ないので、他の党から大統領が出ることはほぼないのです。
したがって、政党は他にもあるけれど、実質、この「共和党」と「民主党」からしか大統領は生まれないのです。
この百年間この政党以外から大統領が出たことはありません。
これを「二大政党」と言います。
さて、大統領選挙はこの二大政党で戦うわけですが・・・
日本のように同じ政党だから「仲間」という意識はアメリカにはありません。同じ政党だろうが「個人」が尊重され、いわば自分以外は「敵」なわけです。
ここがなんかアメリカ人っぽい感じがしますね。
だから、なんかやたらと相手を蹴落とす主張がすごいです。
それぞれ個人の主張はちょっと置いておくとしまして、まず二大政党の違いから話をしましょう。
まずは民主党はですが、一言で言うと「庶民的」という感じですね。
支持をしている人達は、低所得者や黒人、アジア人、ヒスパニック系(メキシコ人とかキューバとかラテンアメリカの人達のこと)の人達です。
積極的に社会保障を進めたり、独占している企業など一部の金持ちを優遇しているような所には規制をかけて、庶民の味方をするような党です。
一方共和制というのは一言で言うと「権力的・富裕的」って感じです。
支持しているのは、大企業の社長とかの富裕層、白人の方達です。
お金持ちの人達はどんどんお金持ちにし(お金を持っているものが貧困の人達を雇ったりして、それが結果助けることに繋がっているという概念)、
移民なども反対、古くからのアメリカ人を大事にしてるって言うのが共和制です。
さて、現在民主党から大統領に出馬しているのは、ヒラリー・クリントン、バーニー・サンダースという2名です。
共和制はドナルド・トランプ、デッド・クルーズ、ジェブ・ブッシュ、マルコ・ルビオ、ベン・カーソン、ジョン・ケーシックの6名です。
この方達は、まず「予備選挙」、と言うものに勝たなければなりません。
「予備選挙」と言いますのは民主党から大統領候補を一人に絞り、共和党から大統領候補を一人に絞ることです。
予備選挙はとても大変です。
日本では「政見放送」というものがありまして、それに出馬する人達が紹介されますがアメリカでは違います。
個人が自分のコマーシャルを流したり、各州に行くための費用やスタッフへの費用を自腹で払いますのでお金がかかります。
(出馬しているトランプ氏が自分の髪の毛がカツラじゃないことを証明するためのCMとか流れたりしてますよね(笑))
そのため、途中で明らかに自分が勝てないと思った場合は、自分から出馬の断念してしまうことも多いです。
予備選挙では、国民が「この候補者にする!」と言って投票箱に直接投票するようなことはしません。
では誰が誰に投票するのかと言いますと、「各州の有権者」が「代議員」です。
有権者といいますのは選挙権を持っている人のことです。
代議員は、職場や地域、労働組合といった人達の代表者みたいなものです。
簡単に言いますと、ボスって感じですかね。
有権者が代議員に投票して自分が選びたい大統領が決まります。
そして一番多い投票を得た大統領候補者が、予備選に勝つわけです。
これが2月~6月まで、全米の50州で行われるってわけです。
この続きはまた次にお話します。
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2016/03/18(金) | 政治のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)