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アメリカ大統領選のしくみをわかりやすく(本選挙のしくみ)


アメリカ大統領選の仕組みがよくわからないということもありまして、
前回からひきつづき解説していきましょう。

さて、予備選挙からつづきの話になります。
その前に軽く補足をしておきましょう。

大統領はそもそもどんな人になれる資格があるかといいますと、下のような人に限ります。
・年齢が35歳以上
・アメリカ生まれの人
・14年以上アメリカに住んでいる人

自由な国でもある程度はしっかりと決められているのですね。

予備選挙は少し複雑だったと思いますが、とにかく国民は直接大統領に投票はしません。
「この大統領が押しだぜ!」と言っている、代議員という格州にいるボス的存在に投票します。

これを「間接投票」といいます。
日本とはちょっと変わっていますね。

さてやっと民主党から一人、共和党から一人、大統領候補者が決まりました。
次は「本選挙」に突入です。約、二ヶ月くらいの戦いです。

本選挙も予備選挙と同じような形で「間接投票」で行われます。
有権者(投票する権利を持っている人)は「この大統領に投票します!」と約束している「選挙人」と呼ばれる人に投票します。
(ただ、約束したからと言って絶対にその大統領に投票しなければならないというわけではないです。州によっては法律で義務付けられていますが、あくまで約束です。)

この選挙人は全部で538人いまして、アメリカの各州に割り当てられています。
大統領に選ばれるためには過半数の270人以上の票を獲得しなければなりません。

ここでちょっと特徴的な方法をとっているのですが、アメリカでは「勝者独占方式」という方式をとっていることです。
どういうことかといいますと、例えばニュージャージー州に選挙人が3人割り当てられていたとしましょう。
そして、下のような状況になったとします。

Aという選挙人は共和党の大統領を押しています。
Bという選挙人は共和党の大統領を押しています。
Cという投票人は民主党の大統領を押しています。

Aという選挙人には100人に投票されました。
Bという選挙人には60人に投票されました。
Cという投票人には150人に投票されました。

このよう様な状況の場合、共和党には全部で160人が投票し、民主党には150人が投票したことになります。
が・・・この合計数は全く関係ありません。
単純に一番票を取った投票人が選ばれます。ですので民主党の大統領が今回選ばれるわけですね。

しかしそれだけじゃありません。
一番票を取った選挙人は勝者ですから、他の選挙人すべて(今回のケースならA、Bの選挙人)は一番票を取った人物に従わなければなりません。、
したがって今回のケースですと民主党の大統領に票が(選挙人が3人なので、今回なら合計3票入る)入るわけです。

こんなようなことが格州で行われているわけです。

そして最終的に12月中旬に選挙人投票が行われて、ここで選ばれれば晴れてアメリカ合衆国大統領となれるのです。
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ブログ管理人:大佐
大佐
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2016/03/19(土) | 政治のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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