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OPECに対してなぜイランは原油制限の反対をしているのか、わかりやすく理由を教えてください


OPEC産油上限イランと合意できずというニュースがありますね。

まずはOPECとはどんな組織か?と言うところからはじめましょう。

OPECといいますのは、Organization of the Petroleum Exporting Countriesの略称です。
日本語では「石油輸出国機構」です。1960年に発足されました。

このOPECは13カ国の国が加盟しています。
加盟国↓
イラン・イラク・サウジアラビア・べネズエラ・クウェート・アルジェリア・ナイジェリア
・カタール・リビア・アラブ首長国連邦・アンゴラ・エクアドル・インドネシア

どういった目的でこのような組織が作られたのかと言いますと、石油を輸出している国の利益を守るために組織されました。

どういうことかといいますと、例えば、世界中の景気が悪くなったとしましょう。
景気が悪くなりますと、工場やなんかもストップしたり、節約するために無駄なエネルギーを世の中が使わなくなります。
世の中のエネルギーの源は「原油」です。

しかし、世の中があまりエネルギーを使わないのにさまざまな産油国がガンガン掘って勝手に原油を売ってしまったら、原油は世の中に余ってしまいますよね。
そうなると、原油がたくさんあるので、原油の価格は下がってしまうのです。
産油国は原油の価格が下がってしまって、利益はでないし、世の中は過剰に原油があるしでいいことは一つもないわけです。

そこで、原油を掘り出す量を少なくして、世の中の動向に合うように調節しながら原油を掘って行こうということで作られた組織がOPECなのです。

さて今回、OPECが原油を掘り出す量に上限を一日に3000万バレル(1バレルは約160リットル弱ですから、4億8千万リットル)を設定しましょうとしたのに対して反対したのがイランです。
こうなってしまうと、OPECのを組織した機能が働いていませんし、なによりもOPECの存在感に「?」といわざるおえなくなってしまいます。

何故にOPECに加盟してしているイランが、OPECに反対してまで原油を大量に輸出したいのか?ということですが、もちろん利益のためなんですが、ちょっとイランにはイラン側の背景があります。

イランは実はここ最近まで経済制裁をされていました。
経済制裁と言いますのは、例えばその国のものを輸出禁止にするとか、その国にある銀行を使えなくしたりして、お金を使えないようにしたりすることです。
その経済制裁が2016年1月16日に解除されたのです。

今まで、経済制裁をされてきたために、自国の経済は非常に鈍化していましたが、この経済制裁が解除された今、自国の経済を早く立て直したいわけです。
もし、原油の輸出に制限をかけてしまうと、自国の経済の発展も遅くなってしまいます。
そんなわけでイランは反対しているのですね。

本日はこのようなことがニュースとなっているのです。
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ブログ管理人:大佐
大佐
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2016/06/03(金) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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