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国債市場特別参加者資格とは?なぜUFJが返上するのか理由をわかりやすく教えてください

UFJ銀行の国債市場特別参加者資格返上というニュースがありますね。


まず出てきた見慣れない単語、「国債市場特別参加者資格」ですよね。
「国債」という単語はこのブログで何度も説明してきましたが、もう一度おさらいです。

日本は国が「国債」というものを発行しています。これは借用書のようなものです。
国が国民からお金を貸してもらい、それを国が運用していろいろなことに使わせてもらうのです。もちろん借金ですから、いつかは利子をつけて貸してくれた人にお金を返すわけですね。

この国債と呼ばれる証券は証券会社で購入したり、銀行でも購入することが出来ます。
今回のニュースに出てくる三菱東京UFJ銀行でも取り扱っていたわけです。

で、銀行などがこの国債を売るにはやはりちょっとした資格が必要となってくるわけです。
これは平成16年10月から行われた制度なのですが、おおもとにある国債を発行する所が、「ちゃんとした値段で国債を売って日本の経済に流動性を持たせてくださいね!それができたら銀行さんでも証券会社産でも国債を売っていいですよ」
と言うこと言って、変な金額で売ったりしないように資格を持たせて販売できるようにしているわけです。

では何故に今回のニュースでこの国債市場特別参加者資格をUFJ銀行は返上しなければならない自体になってしまったのでしょうか?

それは、日銀のマイナス金利政策です。
マイナス金利政策といいいますのは、銀行さんが国債を国から買って、利子をつけて利益を得ていたのですが、一定額以上の国債を買ってしまうと、
逆にお金を払わなければならないというしくみです。
銀行はお金がマイナスになってしまうから、民間(会社とか)にお金を貸すようになって、日本の経済にお金が回るようになるという算段です。

しかしながらこのマイナス金利で、国債を販売していた銀行に異変が起きています。
マイナス金利によって国債に全然利子が付かないので、国債を買う人の利益がでません。

国債市場特別参加者資格を有した銀行さんは、しっかりと国債を購入した人に利益を出してあげなければなりませんが、それが不可能となってしまうのです。
利益を出すことができませんから、その資格を持っていることができなくなってしまうのです。

そういったことで、国債市場特別参加者資格を国に返上しなければならなくなったというのが今回のニュースとなっているわけですね。
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ブログ管理人:大佐
大佐
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2016/06/09(木) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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