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反ナチス法によって元ナチス兵士が捕まってしまうニュースをわかりやすく教えてください

アウシュビッツ元看守に禁錮刑5年というニュースがありますね。

第二次世界大戦中のナチスドイツが行った政策は、みなさんはご存知かと思います。
特にユダヤ人の迫害については、目を背けたくなるような内容です。

第二次世界大戦から約70年以上も経ちますが、そんなドイツでは未だに当時ナチスに関わっていた人物、特に残虐な行為に加担した人物は逮捕されます。
今回のニュースでもありますように、現在は94歳のアウシュビッツの元看守、ラインホルト・ハニングという方が逮捕され、禁錮5年の刑を受けることになりました。
彼は1943~44年にかけまして、ポーランドにあったアウシュビッツ強制収容所でおよそ17万人の殺害に関与した罪に問われています。

みなさん倫理的にどうなのだろう・・・?と思った方もいるかと思います。
その当時は20歳くらいで、命令に従わなければ殺されるような状況下。そして戦争が終わって70年以上も経って94歳で逮捕される。
当ブログでは、その倫理的な問題について討論するようなブログではないので書きません。

そういったわけで、「今現在のドイツの法律ではナチスに対してどのように対応しているのか」という法律の視点から話を進めていきましょう。

ドイツでは「反ナチス法」という法律があります。
この法律はドイツ国民にとっては非常に重要な法律です。かつてのナチスのような状況下にならないために作られました。
1979年に登場した法律です。

この法律はナチスを称えたり、宣伝をしたりすることを禁止するものです。
例えば、有名な「ハイル・ヒトラー」と言いながら手を上げる行為、これは法律に触れてしまいます(間違ってもドイツに行って冗談半分でやらないようにしましょう)
その他、有名なナチスのシンボルマーク「逆まんじ」のマークはもちろんのこと、省略記号もダメです。
例えば「SS」とか「NS」という省略記号ですが「SS」といいますのはナチス親衛隊を表します。
「NS」といいますのはナチズムと表します。だから使うことは禁止です。

そして、何よりもナチスへの言論の自由は認められていません。
否定したりすることは問題ありませんが、「ナチスはすばらしかった」などと言ったような場合は刑務所送りとなります。

国自体も毎月、欧州各国に向け謝罪の言葉を述べるようにしていますし、教科書には必ずナチスのことが書かれています。
賠償金もこれからも払い続けると言う信念です。と、いいますのはこのようにするよう義務付けられているからです。

国民ももちろん、このナチスという過去の過ちを反省し、憎んでおります。
とにかくナチスというのはドイツ国民にとっては「タブー」なわけですね。

こうしてドイツの法律や国民性からみて見ますと、先ほど94歳で逮捕された倫理観も、「この国では仕方ない」ような気もします。

さて、今回のように虐殺などに加担したとされる人物が戦後何年かして捕まった例はけっこうあります。
例えば有名なのは「アドルフ・アイヒマン」という人物です。

彼はユダヤ人の強制収容所へ移送する中心的人物でした。
戦後にアルゼンチンに逃亡していましたが、1960年に捕まり、裁判が起こされ、死刑判決が下り絞首刑となりました。

今回のニュースは、ドイツの元ナチスへの法律からニュースを見てみました。
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ブログ管理人:大佐
大佐
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2016/06/20(月) | 宗教・戦争のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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