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FRB議長はなぜアメリカの利上げに対して慎重なのか、わかりやすく教えてください

アメリカFRB議長利上げに慎重対応というニュースがありますね。

まずは、単語からいってみましょう。「FRB議長」って一体何者なのでしょうか?

「FRB」と言いますのは、日本語に直すと「連邦準備理事会」と言います。
連邦準備理事会には、全部で7名の理事の方が在籍しています。その中の一番の代表が「議長」と呼ばれる人です。
現在議長を務めるのはアメリカでは初めて女性の中で選ばれたジャネット・イエレンさんと言う人です。

この理事は任期が14年ですが、2年ごとにこの理事の中の一人が交代されるシステムになっています。
議長は大統領の指名によって決まります。

このFRBと言いますのは、何をしてるのかと申しますと、日本で言えば日本銀行(中央銀行とも言います)のような役割を担っています。

中央銀行といいますのは、お金を発行したり、汚れた紙幣を新しいものに買えたり、民間の銀行から預金を受け入れたり、政府がお金が足りなくなったときにお金を貸してあげたりしています。
政府とは独立した機関ですが、国の方針と中央銀行が全く異なる方針を取ってしまったら困ったことになりますから、政府と密接に連絡を取って、
例えばですが、世の中に出回るお金の量をどのように調節するかとか、この先の経済に対しどのような方針で行くかなどをしているのです。

非常に経済に対しての重要な役割を持っています。

このような連邦準備理事会の議長が「利上げには慎重です」と言っているのですね。
「まだ利上げをするときではないですよ!」と言い換えてもいいかもしれません。

では「利上げ」とは一体何だろう?ってことですよね。

「利上げ」と言う言葉はニュースなんかでは結構頻繁に出没するのですが、例えばです。
とっても世の中の景気が悪くなったとしましょう。
銀行などはその時に高い利子でお金を貸していたら、誰も借りたがる人はいません。
そこで、「利下げ」という方針を取ります。

金利を下げてお金を貸すことで、世の中の人がお金を借りやすくなります。
最終的に金利をいっぱい下げると「ゼロ金利政策」なんてこともします。つまり金利がかからないことです。
金利がかからないので、人々がお金をドンドン借りて、世の中にお金が回り、少しずつ景気が良くなります。

さあ、景気がだんだん良くなってきました。
そこで「利上げ」をかんがえるわけです。
お金と言うのは本来は貸すときに当然利子をつけます。しかし、やたら金利が低かったり、金利を0にしてお金を貸していたら儲からないですよね?
この異常な状態から抜け出すために金利を上げるわけです。

世の中は少しずつ景気が良くなっているので、少しぐらい金利が高くなっても、借りる人はいるわけです。
だから金利を上げて(利上げ)、異常な状態から抜け出すようにするわけです。

しかし利上げというのは、なかなか難しいものです。
せっかく景気が良くなってきたのに、またすぐに景気が悪くなってしまうかもしれません。
ましてやアメリカが利上げをすると、大きな国ですから世界経済に影響を及ぼす可能性があるわけです。

世界の中枢であるアメリカが世界経済を乱すわけには行かないので、利上げには慎重にならざるを得ないというのが、今回のニュースなわけです。
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大佐
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2016/06/23(木) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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