本日は、テレビでもやたらと流れています、イギリスのEU離脱のニュースですね。
みなさんのこのニュースの中で一番関心があることは、「結局、イギリスがEUを離脱することで何が起こるの?」ということだと思います。
このニュースは、イギリスの報道ばかりが目立ちイギリス国内のことに目が言ってしまうのですが、焦点はそこではありません。
「EU(ヨーロッパ連合)」に焦点をあてなければいけないのです。
そもそもなぜEUを作ったか?ですが、当ブログでも以前説明いたしましたが、もう一度簡単におさらいしましょう。
第二次世界大戦が終わり、ヨーロッパの国々はこう思いました。
「もう戦争はやめよう。みんなが協力して平和な国でいましょう。」
そんなわけで、EUが出来上がったのです。
EUは加盟国がどんなふうに協力していこうか考え、条約にこんなことをまとめたのです。
・ユーロという共通のお金を作ろう!
・戦争はやめよう!
・EUに加盟した国同士で、自由に行き来できるようにしよう!
・経済の協力や外交していこう!
こうして、28カ国の国がEUに加盟したわけです。
その中でもイギリスというのは独自のやり方をしていました。
「戦争や経済ではもちろん同意するけど、自国の通貨(ポンド)は使わせていただくし、自国に自由に行き来もさせることはしません。」
これが、イギリスの離脱する一つの原因ではあるのですが、「EUにいても別にメリットないわ~」ということなんですね。
おまけにEUに加入したからには、現在問題になっていることの一つ、「難民や移民」ですが、そのの受け入れを強制的にしなくてはなりません。
そんなわけで、特にメリットが無いからこそ国民投票をして離脱をしたのです。
では先ほど焦点を当てなければいけないのはEUだと言いましたがその焦点に少し関わるので、軽くイギリス国内のことを書きましょう。
イギリスが離脱したことにより、まずイギリスはEUの協定にしばられずに自由に貿易ができます。
その代わり関税(自国の商品を守るために安い輸入品に税金をかけて自分の国の商品を守ること)などが撤廃されてしまいます。
これは一時的な状況となりますが、イギリスの国に不振を持ち、イギリスのポンドの価値が下がってしまします。
まあ「EUにいても別にメリットないわ~」という考えでいたので、メリット、デメリットはイギリスは自覚しています。
さて、焦点をあてなければならない重要な「EU」です。
実は、EUに加盟している多くの国は本来こう思っています。「EUに加盟してても別にメリットないわ~」です。
そうなんです。イギリスと同じ考えです。
それはそうです。難民を受け入れなければならないし、ギリシャという国の負債なんかもEU加盟国同士で経済を支援していかなければならないですからね。
おまけに自由に行き来できるおかげで、テロリストは簡単に国内に入ることができます。
そんな風に思っている各国で、イギリスが離脱したらどうでしょう?
「俺も!俺も!」となってしまい、EUが破滅します。
EUの通貨は、ユーロですよね。このユーロの価値も「EU」があるからこそ成り立っているお金です。
無くなったら、なんの価値もありません。世界の基軸通貨(一番メインとして使われているお金のこと。ドルや円とかです)は大体4、5種類です。
その中にユーロも含まれていますが、このユーロの価値がなくなった場合、とんでもないダメージを世界中が受けます。
つまり、世界中が不景気になります。
EUにあるお互いの国がバラバラになったらどうなるでしょうか?
戦争・・・とまでは今の現代ではそう簡単にはならないでしょうが、お互いの国が助け合うことがなくなります。
あまり良い未来が見えませんよね?
今回のニュースはこういうことなんですね。
▼大佐のブログが本になりました。

自己紹介
ブログ管理人:大佐

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2016/06/25(土) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)