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大手銀行が保険手数料の開示をしたとありますが、わかりやすく教えてください

大手5銀行、保険手数料開示へというニュースがありますね。

このニュースで大手5銀行と言っていますのは、三菱UFJ銀行、りそな銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、三井住友信託銀行の5つです。
これらの銀行の保険料の手数料をお客さんに開示することになったわけなんですね。

そもそも手数料って何のこと?と気づいた方もいらっしゃると思います。
そうなんです。私達にはそもそもその概念が無かったからです。

この保険料の手数料は私達に関係はあるのでしょうか?
答えは関係があると言った方が良いでしょう。

例えば生命保険ですが、生命保険を提供している会社だけが販売しているのではありません。
代理店などでも生命保険を販売しています。
代理店と言いますのはもしその商品が売れた場合に、生命保険会社から手数料を貰うことになっているのですが、代理店と言うのは身近なところにたくさんあります。
身近なところで保険を売っているのはどこでしょうか?

はい、実は普段はあまり意識していないかもしれませんが、銀行も保険の代理店なんです。
保険の商品(種類)によって手数料も異なっているのですが、保険を売れば保険会社から手数料が貰え、それを利益にしているのです。

では、銀行さんといった代理店が保険を売ってたくさん儲けるにはどうしたらいいでしょうか?

簡単ですね、「保険会社が高い手数料を代理店に払ってくれる商品」をお客さんに売れば言いわけです。
そうなるとどういう展開が見られるでしょうか?
本当にもっと安くて良い保険があるのにも関わらず、代理店は高い手数料が入るものを売るようになってしまいます。

ですから私達の知らない所で、代理店にたくさん手数料の入る保険をわからないように奨められて売られてしまっているかもしれません。
実際、そういう代理店も少なくないと思います。
そこで、金融庁が「待った!」をかけたわけです。

この手数料開示の話は結構前から出ていた話だったのですが、銀行から反感を食らいました。
そりゃそうです。手数料を開示させたら自分達の思惑がお客さんにわかってしまいますからね。

今回開示することになったのは全部の保険商品ではありません。
「変額保険」とよばれるもの、「外貨建て保険」とよばれる商品に限られました。

「変額保険」といいますのは、私達が購入した保険のお金を株とか債券とかそういったもので運用を行い、
この運用の結果によって、保険が満期になった時にお金が変わったり、死亡した時の補償額が変わってくるという保険です。

「外貨建て保険」というのも同じようなものです。
私達が購入した保険のお金を海外のお金(ドルとかユーロとか)とかを買ったり売ったりして運用をするものです。
もちろん結果によって左右されてしまいます。

こういった、「投資色の強い商品に限りは手数料を提示する」ということになったわけです。

ただし、こういっては何ですが、ただでさえ保険を選ぶと言うのは難しいものです。
私も生命保険に入っていますが、未だにこれがベストの選択肢であったのかはわからないですし、選ぶときはかなり迷いました。
そこに、手数料の話が加わったら、もうわけが解らなくなるかと思います。

ともあれ、そのように手数料を開示することになったのですから、これからはそのようになるのでしょう。
今回はこのようなことがニュースとなっているのですね。
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ブログ管理人:大佐
大佐
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2016/07/10(日) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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