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国際的仲裁裁判所が南シナ海は中国の領海と認めないニュースをわかりやすく教えて下さい

国際的仲裁裁判所、中国の南シナ海の主張認めずというニュースがありますね。

まずはどういう問題がニュースとなっているか?ということから行きましょう。

多くの国には自分の国の領土があり、そしてまた自分の国の海域というものがあります。
自分の国の領土や海域に他国が進入したり、攻め入ったりすれば問題になりますし、最悪は戦争となります。

今までの戦争の殆どは、この領土や海域の奪い合いで戦争が起きてきました。
そして今回の問題の焦点が「南シナ海」なのです。

では南シナ海がどこにあるのか?ですが、下の地図を見てみましょう。
20151128220600e74.gif

南シナ海は中国を初め、フィリピン、ベトナム、タイ、マレーシアといった国々に挟まれた海です。
それぞれの国には必ず自分達の主張している領海がありまして、世界でも自国の沿岸から200カイリ(約370キロメートル)までを自分達の海域とするように決められています。、
この国々が仲良く海域を分け合えばよいのですが、そんな簡単にはいかないわけです。

特に中国は、この南シナ海に対しての主張が強く、広範囲にわたって自分達の海域であると主張しているわけです。

先ほどの画像を見てみるとその主張の強さがよくわかりますね。
この南シナ海では、まだ他の国々が認めていないにもかかわらず、中国は人工島を作り、軍事施設まで建設して、実行支配(事実上自分の国にしてしまっている)しているのです。

何故、こんなにもこの南シナ海を自分の国のものにしたいか?ということですが、これは「資源」の確保のためです。
南シナ海では豊富な石油・天然ガス資源が大量に眠っており、自分の国のものになればエネルギー問題が解決しますし、莫大な利益が見込めるのです。
それに、自分達の海域になれば、軍事的にも有利ですし、一般の船の行き来や、漁業といった面でもメリットがあります。

中国の主張と、他の国々の主張が食い違っている原因は、この海域の「認識の食い違い」があります。

中国でははるか昔に夏王朝(かおうちょう)〔紀元前2070年頃 - 紀元前1600年頃〕という文明がありました。
また漢王朝(かんおうちょう)〔紀元前206年~225年〕という文明がありましたが、その頃の記録にまでさかのぼり主張をしているのです。
ちょっと、古すぎますね・・・。

さらにそれから年月が経ち、蒋介石という方が、自分達の海域として「九段線」という線を引いて、ここを自分達の海域と主張した歴史がありました。
そういった歴史があったので、中国は私達にはこういう歴史があるので、自分達の海域であると主張したわけです。

ですが、世界では先にもありましたが200カイリというものがスタンダードと言うことになっているのです。
ここの認識が食い違っていますので、どんなに話をしても平行線であるわけです。

そんなわけで、中国と他の国々ではいくら話しても前へ進まないので、「この海域はどの国のものか?」という裁判が行われたのです。
どこで、裁判が行われたか?と言いますと、オランダにある「ハーグ仲裁裁判所」という場所です。

ここは国際仲裁裁判所とも呼ばれるのですが、1899年に設立された世界を裁く最初の裁判所です。
もし紛争などが起こりそうな時は、どこかの国にいるあらかじめ選任された裁判官をが話を聞いて審理されます

今回は、この裁判所で「中国の主張は認めません」という判決が下ったわけです。
ただし、この裁判所では、判決が下ったからといって何か罰金をしたり処罰をするというものはないです。

これに対して中国はもちろん反発をしています。

今回はこのようなことがニュースとなっているのですね。
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ブログ管理人:大佐
大佐
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2016/07/13(水) | 国際事情のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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