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トルコでクーデターがあったのですが、なぜ起こったのか理由をわかりやすく

トルコ、クーデター未遂というニュースがありますね。

まずはトルコという国がどこにあるのか地図で確認をして見ましょう。
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黒海と地中海に挟まれた国で、トルコの首都はアンカラという場所です。
人口は7500万人ほどです。

トルコは古くからいろいろな人達が行き来し、交易をしてきたためにとても多くの人種がいます。
言語の種類を見ますとその人種の多さがわかります。
トルコ語を初め、クルド語、ザザキ語、ブルガリア語、ギリシャ語、アラブ語・・・もう数え切れないの言語が飛び交っています。
しかし、宗教はイスラム教が99%と、ほぼ大半がイスラム教を信仰しています。

しかし、このようにたくさんの人種がいますのでイスラム教でも教えが違ったり、考え方も違ったりするために、オスマン帝国時代(14~20世紀初頭)からこの国の王はいろいろな宗教を認めて、一つの宗教に縛られたり、
権力に縛られたりしないような国の歴史を築いてきており、国民もそんな考え方(こういうのを世俗主義といいます。)を持っている人が半数くらいいます。
憲法でも世俗主義を掲げています。
しかし、この世俗主義と厳格なイスラム教の人達がなかなか分かり合えないということが問題になっています。

で、今回のクーデターなんですが、様は上のような原因から起こってしまったのですね。

今現在のトルコの大統領はレジェップ・エルドアン大統領と言います。
この方は世俗主義ではなく厳格なイスラム教徒です。ですので国民にイスラム主義の法律をかなり押し付けておりました。

特にマスコミを使った方法は目に余るものがありました。
女性は一切テレビには映りません(宗教では女性は顔を出すことはできません。ましてはテレビで顔を出すのは絶対×)
そして大統領を批判したジャーナリストは即逮捕です。

ですから、このようなことから一部の軍部でもこの大統領の命令にあまり従おうとはしません。
そこで、軍部は世俗的な国を取り戻そうと、クーデターに乗り出したと言うわけです。

しかしながら、今回のクーデターは失敗に終わりました。
まず、クーデターに失敗した原因はクーデターに参加した数が少なすぎたのです。
エルドアン大統領を支持している人達の数に勝てなかったのです。

また、クーデターと言いますのは、単に大統領を捕まえたりするわけではなく、大統領に味方している偉い軍の人達を拘束することも重要です。
そうすれば命令系統は弱体するからです。しかし、この上層部の軍の偉い人達もほとんど拘束できませんでした。

今回のクーデターで約6000人が捕まってしまいました。
今回はこのようなことがニュースとなっているのですね。
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ブログ管理人:大佐
大佐
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2016/07/18(月) | 国際事情のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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