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日本と韓国で通貨スワップ協定の議論が再開されたとはどういうニュースかわかりやすく

まずはこのニュースで出てきた「通貨スワップ」という単語からわかりやすく解説していきましょう。

通貨スワップ


「スワップ」というのは「交換」という意味です。
自分の国のお金と相手の国のお金を交換することなんですね。

なんでまたお金を交換なんかをするのか?ということなんですが、

日本の通貨は「円」ですが、この「円」と言うお金はいつでも同じような価値があるとは限りませんよね?
1ドルに直すと105円だったり99円になったりと、日々お金の価値と言いますのは変わっている訳です。

よく海外旅行に行って、お金をドルに交換したりすると、その交換する場所に「本日のドルの価格は○○円です」みたいなことがかいてあります。
ですから円を持っていて、それをドルに変えて利益を出したり、逆に損もしてしまうこともあるわけです。

では通貨スワップの「協定を結ぶ」とはどういうことなのでしょうか?

もし、日本の円が大暴落(つまり価値が落ちてしまう)してしまったら、日本の経済に深刻なダメージを与えてしまいますね?
円を持っていたら損をしてしまうので、例えばそのお金をドルなんかに変えて、円を手放すわけです。
早めに円を手放せば、損失は軽微で済むわけですね。

ですが、タイミングよく早めに円を手放すのは難しいものです。
日本のバブル崩壊の時だって、結局円をずっと手放さずにいたものですから、どんどん損失が膨らんでいったわけです。

そこで、自分の国とある国が協定を結ぶわけですね。
どんな協定を結ぶのか?ということなんですが、それは「自分の国の貨幣が大幅に下がったとしても、一定の金額で協定を結んだ国にお金を買い取ってもらえる」という協定です。

こうすることによって暴落した国は、自分の国の貨幣の損失(経済の損失)は少なく済みますね。
通貨スワップの協定を結ぶとこんなメリットがあるわけです。

さて、この協定を過去に結んだ国があります。
日本と韓国です。(ちなみにこの協定は韓国だけでなくいろんな国としています。あくまでその中の一つとしてくださいね。)

この協定は2005年~2015年2月まで「日本と韓国が安定的に経済を成長させて行きましょう」という名目で決められました。

このスワップ交換はいくらでも交換ができるわけではなく、限度額が決まっています。
当たり前ですが、いくらでも交換できたら、大変な事になってしまいますからね。
ですがリーマンショックなんかが起きたときは、この通貨スワップの限度額などは大きく変更されたりしたことがあります。

さて、このスワップ協定、協定と言うくらいですからお互いにメリットがあるんじゃないかとお思いでしょう。
しかし残念ながら、日本と韓国の親睦以外に日本にはほとんどメリットもありません。

日本の「円」と韓国の「ウォン」世界的に見てどちらの方が強いでしょう?
はい、圧倒的に「円」という通貨のほうが流通量もありますし、強いわけです。

もし韓国の通貨が大変暴落したら、日本の強い円で助けることは韓国にメリットになります。
しかし、もし日本が大暴落した場合、ウォンという通貨で助けられても、通貨が世界的に見ても弱いですからウォンを貰っても困ってしまいます。
したがって、日本が大暴落しても、韓国から助けられる(助けてもらおうとしない)ことはなく、韓国が大暴落したら円で助けてあげるという事になってしまっているのです。

ですから、この韓国と日本で結んだ通貨スワップj協定は、「韓国を援助するための協定」だとも言われてしまっています。

じゃあ、なんでこんな協定を結んだか?
ということなんですが、日本は韓国に対しての貿易は黒字なわけです。
もし、韓国が潰れてしまったら、日本の経済にも日本の会社にもダメージをを与えてしまうわけです。
そこで、このようなスワップ協定を結んでいるのですが・・・やはりあまりメリットはないようです。

そんな通貨スワップ協定も日韓の険悪から終了いたしました。
一応、日本側は韓国側に「もしものときに必要なんじゃないですか?」と申し出ましたが韓国側は拒否し終了したわけです。

が・・・ここへ来てまた再開されようとしています。

日韓がまた少し関係改善されて来たのも一つですが、韓国側のオファーが大きいところです。
と言いますのも、韓国は非常に景気が悪くなっています。ウォンの価格もすごく下がってしまっています。

結局、この協定が必要だと判断したために、協定を再開するような状況になってきたわけですね。

さて、みなさんは、この通貨スワップj協定にどのように思うのでしょうか??
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ブログ管理人:大佐
大佐
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2016/08/28(日) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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