気象庁で今月9日にラニーニャ現象が発生していると発表されました。

まず、ラニーニャ現象とはなんなのかわかりやすく解説していきましょう。
ラニーニャはスペイン語で「女の子」という意味です。
このラニーニャの反対語で「エルニーニョ」と言う現象があるのですが、こちらは「男の子」と言う意味があります。
クリスマスシーズンに漁師が海の温度が上がることをエルニーニョと呼んでいて、
ラニーニャはエルニーニョの反対の現象なので、女の子となったようです(諸説あります。)
ラニーニャの発生原因場所は、赤道付近に吹いている「貿易風」という風から始まります。
この風は、海水を西へと流してしまいます。
すると、南米のペルー沖あたりの暖かい海水が、西へと流れてしまうわけです。
地図にしますと赤いマルで囲った、大体この辺ですね↓

温かい風が流れてしまうと、南米のペルー沖あたりの海水には冷たい海水が残るわけです。
(ここの海水温が平年の基準値より5度以上低くなる期間が6ヶ月以上続くと、ラニーニャが発生したと断定されます。)
暖かい海水はどんどん西へと流されます。
すると、ミクロネシア諸島(オーストラリアのちょっと上の方にあるグアムとか、たくさんの島がある場所)の辺りまで流されてしまうのです。
そうなるとミクロネシア諸島周辺の環境は高温多湿となります。
そして、暖かい海水は蒸発して水蒸気となります。
水蒸気となって集まっているので、当然これが雨となり、この諸島周辺に大量の雨を降らせます。
ここまではわかったかと思います。
で、これが何で問題なのか?
と言うわけですが、要はこのラニーニャ現象で地球環境のバランスが崩れるわけですね。
ペルー沖では海水温が下がってしまうので、今まで生きてこれた海の生物が生きられなくなったりします。
ミクロネシア諸島周辺では大量に雨が降るので、洪水や大規模な地滑りなども起きますし、海水の温度が上昇するのでプランクトンが大量に発生して「赤潮」という現象も起こって今します。
日本ではどのような現象が起こるかといいますと、とにかく雨が少なくなり、「猛暑」となります。
この影響で、農作物は枯れてしまうかもしれませんし、熱中症患者が大量に増えたりもします。
海産物にもかなりのダメージを与えます。
前回発生したときは2010年に発生しました。
その年は日本は非常に暑く、気温では最高記録を出しています。
このラニーニャ現象が、今後冬にかけて続く可能性が高いと気象庁が発表したわけです。
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2016/09/14(水) | 時事のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)