私立大学というのは個人や民間団体(企業とかそういった団体など)といった人達が設立した大学です。
これに対しまして、地方公共団体が設立した大学を公立大学、国の政府によって運営又は 設立されている大学を国立大学といいます。

全国には大学はいくつあるのでしょうか?
国立大学は86校、公立大学は95校、そして私立大学の数と言いますのは597校もあります。(文部省調べ平成22年)
だいたい7割くらいが私立大学が占めているのですね。
なぜこんなにも私立大学はたくさんあるのでしょう。
まずは、「規制緩和」というところがあります。
大学を設立するにはいろいろと審査が厳しかったのですが、その審査が非常に緩くなりました。
そのためにさまざまな大学が設立していったのです。
大学を設立すると、メリットがいろいろとあります。
大学を設立しますとその設立した地方社会にとってステータスになるわけです。
おまけに設立するのは有力者ですからその人の権威にもつながります。
そして何よりも「儲かる」からです。大学は言うまでもなく大変お金がかかります。
授業料、入学金で大学の収入を得ることもできますし、大学を設立しますと多額の補助金が国から出るのです。
補助金が出るところには必ずお金儲けをしようとする者が現れるものです。
これに後押しするかのようにあったのが「大学全入時代」です2009年ごろにでた言葉ですが(実際は2000年ごろから起こっていた)、
全ての人が大学に入学できるような状況となりました。
大学側もよくオープンキャンパスなどと言って大学を見学させたり、AO入試といったものを行って大学の生徒の獲得競争が起こりました。
規制緩和によってたくさんの種類の大学ができているので、
親としては専門卒や高卒よりも大学のほうが聞こえ出がいいですから、自分の子供に合った大学にたくさん入学させたのです。
こういったサイクルで、ますます大学が増えていったのです。
大学が増えることによって、国の私立大学に対する補助金がさらに増えているのですね。
しかし、このようなことで問題も起こっています。
大学の質の低下です。 たくさんの大学が乱立したことによって、中には分数の計算や割り算さえもできないような生徒でも入れる大学が設立してしまったのです。
そんな大学でも設立できて、補助金を与えるというのは非常に問題ですよね。
そんなわけで、この補助金が削減されたわけです。
81年には私立大学の補助金は一人につき24万1千円だったものに対し、15年では15万6千円となりました。
補助金のことわかっていただけましたか??
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2016/09/21(水) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)