「カルテル」(cartel)といいますのは、多くの企業同士で、ある商品に対して価格や生産数量といったものを取り決めてしまう行為です。

どういうことか?といいますと、例えばここにバナナがあるとしましょう。
ですがバナナひとつとっても、価格や味も品質も少し違うので、ここに企業同士の価格競争や、会社の企業努力によって個性が出ますよね。
しかし、バナナを売る会社同士が集まって、内密にこんな話をし出すとします。
「消費者なんて別に味なんて大して気にしてないし、商品自体の価格をもっと値上げしちゃおうぜ!」
「価格や品質なんかで、企業同士が争っても疲弊しちゃうからやめよう」
こんな話をするとどうなるでしょう?
そうしますと価格によって消費者が選ぶこともできませんし、安く本来は買えるはずなのに、高い商品を買わなくてはならなくなります。
おまけに企業同士が争わなくなってしまいますから、経済も発展しません。
こういった行為を「カルテル」といいまして、禁止されているのです。
この行為をしますと、独占禁止法という法律の中の「不当な取引制限」という処罰を受けて、罰金を払ったりします。
では、今回のニュースでは何を言っているのかといいますと、アスファルトに関する事ですね。
アスファルトは道路なんかに使われているあのアスファルトです。
国や自治体では、道路を舗装したり作ったりする際に、いろいろな会社を集めて、その中で安く工事をしてもらえる会社や信頼できる会社を選び(落札したりもします)、
そういった所に工事をお願いしています。
ですが、この工事をする会社でカルテルの可能性があったのです。
国や自治体で、「なんだか工事に使うアスファルトの価格が高くなってるし、みんな同じようなアスファルトの価格だ・・」
ということで不信感がわいたのだと思います。
そういったわけで、これはカルテルをしているんじゃないか?ということで、立ち入り検査に乗り出したわけです。
立ち入り検査に入られた会社は以下の通りです。
・NIPPO
・前田道路
・鹿島道路
・大林道路
・大成ロテック
・奥村組土木興業(大阪市)
カルテルのことわかってもらえましたか?
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ブログ管理人:大佐

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2016/09/30(金) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)