今年(2016年)の11月に「パリ協定」というものが発行されることがニュースとなっていますね。
では「パリ協定」とは一体なんなのか?詳しく解説していきましょう。

パリ協定と言う言葉の前に、まずは抑えておかなければならないものがあります。
「COP21」と言う会議です。
「COP21」といいますのは(confarence of Parties)の略称です。
日本語ですと「気候変動枠組条約締約国会議」です。ちょっと長い名前ですね。
後半についている数字は会議が行われた回数です。21回目の会議ですから21と付いています。
この会議は2020年以降の地球の温暖化について話し合う会議です。
コレまでに何度か行われてきた中で、日本で特に有名なのが「COP21」です。
もしかしたら聞いたことがあるかもしれません。
「京都議定書(気候変動枠組条約京都議定書)」というものですね。
この時は、2008年から2012年の期間中に温室効果ガス(温室効果ガスと言いましても二酸化炭素だけではありません。ここでは6種類を定めています。)を1990年に比べて5%削減するという条約が決まりました。
何で何度もちょこちょこ会議が行われるのかと言いますと、世界情勢といいますのは変わっていきますよね?
テクノロジーだって国によって変わりますし、経済だって変わります。
ですから一回の会議で目標などや取り組みを決めてしまうと、遵守することが難しくなったり、逆にレベルの低い削減目標ままになってしまったりするからです。
さて今回のCOP21会議は2015年の秋に開催されました。
で具体的に何が話し合われたのか見てみましょう。
・21世紀後半までに人間活動による温室効果ガスを実質的に0にする。
(世界全体で、産業革命前と比較して世界の平均気温を2度未満に抑える。できれば1.5度に抑えたい)
・各国で温室効果ガスの削減目標を設定しなおした。
例えば日本では2030年までに26%の削減目標が上げられています。
アメリカは2025年までに26~28%、EUでは2030年までに40%など
・途上国や気候の変動によって影響を受ける国を支援する。
温暖化で海面が上昇して島国が海にっ沈んでしまう所を助けたり、温暖化による気候の変動で災害が起こってしまう国を助けたりします。
おおまかにいいますとこんな内容が決められたのです。
この21回目の会議はフランスで行われたので、通称「パリ会議」とも言います。
そしてパリ会議で決められたことが「パリ協定」と言うわけです。
このパリ協定の署名式は2016年4月22日に行われました。
これによって175カ国が署名をしております。(もちろん日本も署名してますよ!)
各国が一生懸命、地球環境について考えているんですね。
さて、このパリ協定、先ほども申しましたとおり2016年11月に発効されるのですが、実は条件が付いていたのです。
・批准国(署名をして国家が最終的に決定する手続きをした国)が55ヵ国以上あること
・温室効果ガス排出量が上記にある55ヵ国で55%以上あること
つまりこの条件がそろわなければ発行はされないのですね。
実は日本はこの「決定する手続き」が間に合わなかったのですが、すでに条件が満たされていましてこのパリ協定は自動的に発効されるのです。
パリ協定のことわかってもらえましたか?
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ブログ管理人:大佐

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2016/10/03(月) | 国際事情のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)