今回は広島の三原市という場所にある広島空港が民営化されたことがニュースとなっています。
何故民営化されるのか?わかりすく解説していきましょう。

日本には空港と名前の付くものが約100ほどあります。
成田空港や千歳空港は皆さんが良く知っている空港ですが、あまり耳にしないような空港もたくさんあります。
例えばですが、礼文空港(北海道)や壱岐空港(長崎県)なんて空港もあったりします。
こういった空港を含め日本にはかなりたくさんの空港があります。
さて、ひとえに空港といいましても、実は空港の設置や運営の仕方によって多くの種類があるのです。
■会社管理空港・・・その名のとおり民間の会社が設置、運営している空港。(国が会社を指定します)
■国管理空港・・・国が設置、運営している空港。
■特定地方管理空港・・・国が空港を設置したけど地方公共団体が運営を行っている空港
■地方管理空港・・・地方公共団体が設置、運営している空港
■共用空港・・・自衛隊が設置、運営しているけど一般人でも使える空港
■その他の空港・・・上のどれにもあてはまらない空港
広島空港は上の中にある「国管理空港」に該当している空港なんですね。
この空港が民営化されるというわけです。
民営化といいますのは、、国や地方公共団体が経営していた企業や法人などが、普通の一般企業に運営を行わせることです。
ですから、今まで広島空港は国が設置して運営をしていましたが、これが一般の企業に運営体制が変わるということなんですね。
ではなぜ、一般の会社が運営することになったのでしょうか?
先ほど空港の数がこれだけたくさんの空港があり、種類もありますからさぞかし空港は儲かっているんじゃないかしら?
と思った方もいるかもしれません。
しかしながら、実はほとんど(全てといっても過言ではありません)の空港は残念ながら「赤字」です。
特に問題なのが国や地方公共団体が運営している「国管理空港」や地方公共団体が運営している「地方管理空港」ですね。
国や地方公共団体の運営資金といいますのは、まぎれもなく私達の税金ですよね?
それが全くの利益を生まない、税金だけが投入される空港というのは非常に問題なわけです。
(それでも運営を続けるのには、多額の税金をかけて作ってしまった空港を突然閉鎖させると、その地域のお偉いさんが責任を取らされるので簡単に閉鎖できないのです。)
そこで、民営化です。
国や地方公共団体が運営をすると、実は非常にサービスが悪くなります。
何故なら「利益を追求すると言うことが目的ではない」からなんです。
しかし、一般の企業になりますと利益を追求し、サービスを提供するということが目的になりますから必然的にそういったものが向上するわけです。
また国管理空港ですと、着陸料などの使用料は国がほぼ一律に決めているのですが、空港やビルは自治体が運営するなど、空港の施設の運営がバラバラなんですね。
非常にわかりにくいですし、そもそも利益を追求しない国に行わせていたら未来は見えません。
一般企業が着陸料からビルの運営まですべてを任せることで、今まで赤字だった空港を黒字にできる可能性が出てくるのです。
今回はこのようなことがニュースとなっているのです。
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ブログ管理人:大佐

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2016/10/14(金) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)