今回のニュースは輸出に関係するニュースです。
日本の全品種のリンゴがカナダに輸出できるようになったことがニュースとなっています。わかりやすく解説していきましょう。

国産のリンゴにはどのくらい品種があるのでしょうか?
リンゴは日本海外と合わせますと2万5千種以上の種類があると言われています。
その中で日本で作られているのは大体20種類くらいと言われています。
2万5千種もある中で20種類とは少ない気もしますが、日本の風土や気候に合うように長い間改良をしてきて今のような数となっています。
今存在するリンゴの種類は全てと言っても過言ではないくらい人の手によって作られて来ました。
その中でも一番人気なのは「ふじ」という品種です。
果汁が豊富で味のバランスもよく、また貯蔵性にも優れています。
今まではカナダに輸出できたのはこの「ふじ」という品種だけでした。
なぜこの1種類しか輸出できなかったかと言いますと、「検疫」という条件があるからです。
検疫と言いますのは、国内に存在しない病気だとか害虫などを持ち込ませないために、
空港や国境といったところで、検査したり隔離したりする措置をとることです。
リンゴに至っても同じですよね。
農林水産庁ではリンゴをカナダに輸出する事に対して、このような条件を課しています。
■有袋栽培されたリンゴ(リンゴに袋をかぶせて栽培されたもの)
栽培地における検査を行い、選果施設(果物や野菜を正確に計測したり仕分する所)を登録し、輸出検査をしなくて輸出できません。
■無袋栽培されたもの(リンゴに袋をかぶせないで栽培されたもの)
栽培地における検査を行い、選果施設・消毒施設を登録し、消毒され、輸出検査しなければ輸出できません。
たった一匹の害虫や病気によって、その土地を汚染してしまいかねないこともありますから、このように厳しくしているわけですね。
しかし、日本とカナダは検疫条件を少し緩くすることにしました。
検疫条件を緩くしたことによって、いろいろなリンゴを輸出できることになったのです。
とはいえ、適切な害虫駆除、輸出検査の条件をカナダは付けています。
自分の国を守るために様々な国でこのようなことをしているのですね。
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ブログ管理人:大佐

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2016/10/31(月) | 時事のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)