2017年1月20日に、第45代アメリカ大統領ドナルド・トランプ氏の就任式が行われます。
就任式では一体どんなことをするのか、わかりやすく解説していきましょう。

アメリカ大統領の任期は4年です。
ですが、次の大統領も同じ大統領が良いと言うことであれば最大で2期(8年)勤めることができます。
オバマ大統領は2期勤めた大統領なので、これ以上大統領ではいられません。
ですから2017年1月20日に任期が終了し、変わってドナルド・トランプ氏が就任式を終えて大統領となります。
就任式は必ず1月20日に行われ(この日はアメリカは祝日となります。)、だいたい正午より少し前に始まります。(オバマ大統領の時も12時頃から行われました。)
場所はもちろんワシントンD.Cです。
最初は聖職者によって祈祷されて、音楽と共に大勢の観客の前でアメリカの副大統領が登場して宣誓が行われます。
あれれ?副大統領って誰?と言う話ですが、ヒラリー・クリントンさんではありませんよ(笑)
マイク・ペンスと言う方が今回のアメリカ副大統領です。
誰・・・?と思う方は多いかと思います。
ちょっと大統領選挙の仕組みの話になってしまうのですが、大統領選というのは一つの党(例えば共和党とか)の中に大統領になりたいと思っているたくさんの候補者がいます。
そこから最終的には一人代表候補者を決めていくのですが、その代表候補者がほぼ確定した時に、その人は「ランニングメイト」と呼ばれる人物を決めて発表しなくてはいけなくなるのです。
この「ランニングメイト」こそが副大統領となれる可能性のある人物です。(ただし、代表候補者が大統領選で負けたら副大統領も副大統領にはほぼ確実になれません。)
なかなか副大統領と言うのは目立たないのであまり話題にはならないのですが、実は大統領の候補者とランニングメイトは二人三脚で一緒に各地を回って顔と名前を売ってきていたんですね。
とにかくその選挙の最中にドナルド・トランプ氏が指名したのがマイク・ペンス氏です。
この方は前職は弁護士をしており、インディアナ州の知事もしていました。
副大統領の宣誓が終わりますとファンファーレが4回鳴り、「Hail Columbia」という曲が流れます。
次は本命の大統領の登場です。
まずは合衆国最高裁判長の前で宣誓を言います。
合衆国最高裁判長が宣誓の言葉を読み上げ、その後に続いて宣誓をしていきます。
この時、左手を聖書の上に乗せます。
「神に誓ってその言葉を言っていますよ」と表現しているんですね。
この就任式ではこんな事を言います。
「私は合衆国大統領の職務を忠実に遂行し、力の限りを尽くし合衆国を守ります」
そして最後に「So help me god(神に誓って)」と言います。
宣誓後に、再度ファンファーレが4回鳴り、またまた今度は「Hail to the Chief」という曲が流れます。
そして、21発の礼砲を撃つのです(大砲で(空砲)を撃ちます)
何故21発なのかと言いますと、これはその受ける人(受礼者(じゅれいしゃ)といいます。)の階級によってわけられているのです。
例えばこんな感じですね↓
・国旗、元首(天皇とか大統領とか国王と言う人物)、皇族・・・21発
・副大統領や首相・・・19発
・閣僚や特命全権大使など・・・17発
礼砲は昔から行っている儀式ですが、1675年に海軍本部書記官長のサミュエル・ピープスという人物が、経費節約の為に最大の礼砲の数を21発と決めました。
それが今に至っているわけですね。ですから、21発以上の上はありません。
礼砲を行った後に、大統領のスピーチを行います。
就任式では大統領のこのスピーチが非常に注目されます。
何故ならここで伝説的なスピーチをした場合、後世に語り継がれるからです。
ですから特に今回は暴言を吐く事で有名なトランプ氏のスピーチと言うのは全世界が注目するはずです。
スピーチが終わり、祝賀昼食会を行った後には、議会で書類に署名をします。(最初の業務ですね。)
そして、最後にホワイトハウスまで続くペンシルバニア通りを通ってパレードをします。
この時、車から途中で降りて徒歩で移動することが慣例です。
これは、第39代アメリカ大統領(1977/1/20~1981/1/20)、ジミー・カーターが行った事から始まりました。
もちろん、その夜は豪華な祝賀晩餐会が開かれます。
すばらしい料理がたくさん出てきます。
しかし、私達はそれを見ることも食べることもちょっとできないですね。
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ブログ管理人:大佐

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2017/01/06(金) | 時事のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)