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サルコジ元大統領とピグマリオン選挙不正会計問題についてわかりやすく解説してください。

フランスの前大統領である、ニコラ・サルコジが選挙不正会計で裁判にかけられることとなりました。
今回はこのニュースを詳しく解説していきたいと思います。

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現在のフランスの大統領はフランソワ・オランド大統領ですが、その一期前の大統領はニコラ・サルコジ(第23代フランス大統領)です。
2007年5月16日から2012年5月14日までと約5年間フランスの大統領をしていた方です。(フランスでは大統領の任期は5年)

フランスの大統領選挙は2回投票をするという仕組みになっています。
(ちなみに2017年度1回目の投票は2017年の4月23日、2回目の投票日は2017年5月7日です。)

1回目の投票で選ばれるには全部の投票数から50%以上を得られなければ大統領にはなれません。
もし、誰も50%以上の票を得られる人がいない場合は、上位2人の間の中でもう一回投票が行われるという2回仕組みです。

実はサルコジ氏は大統領任期終了後、次の2012年度大統領選にも出馬していました。
というのは、フランスでは大統領の任期5年が終わっても、認められればもう5年大統領をすることが出来るからです。

しかしこの時の選挙PRに問題があったようなのです。

2012年度の大統領選挙は2人の候補者が残りました。
現大統領でもあるフランソワ・オランド大統領とニコラ・サルコジ元大統領です。

この第1回目の投票時に、投票数はフランソワ・オランド氏が多かったのですが、投票率が50%に達しませんでした。
従ってこの時は2回目の投票が行われ、オランド氏とサルコジ元大統領の2人だけでの投票争いとなったのです。

この1回目、2回目の時も日本と同じように選挙活動をするのですが、この時にいくつかルールが存在します。
その中でも、

1回目の投票時の選挙活動費は、1658万1000ユーロまでしかお金を出してはいけませんよ。
2回目の投票時の選挙活動費は、2250万9000ユーロまでしかお金を出してはいけませんよ。

という決まりがあるのです。

選挙活動費用は、政党から大部分は援助されますが、足りない部分は公的資金と民間の資金から調達します。

調達すること事態は問題ないのですが、この2回目のサルコジ元大統領の選挙活動費が上限2250万9000ユーロ(27億円)を大幅に上回る支出があったようなのです。

選挙活動に関わっていたのは、民間会社「ピグマリオン」という会社です。
民間の会社が関わって、選挙を手伝っても問題はないのですが、額が額でした。

その金額が約1850ユーロ(約22億円)です。

ピグマリオンはサルコジ大統領の選挙陣営にこの時にかかったお金を請求しようとしましたが、サルコジ大統領が率いていた、国民運動連合(UMP)(後に共和党に改名してます)という党派に請求をしていました。

何故なら選挙活動費に使われたかどうかはうまく隠して、政党としての会計処理をしてしまえば問題にならないからです。
ですが選挙陣営に、しかも選挙活動費としてこれだけの金額を会計上処理をした場合問題になってしまうからです。

また、ピグマリオンだけでこれだけの額が選挙で関わっている可能性がありますから、選挙活動費のMAXを軽く超えているんじゃないか?という指摘があるわけです。

ピグマリオンの幹部は詐欺行為や不正会計があったことを認めていますが、サルコジ元大統領が関わっていたかどうかはまだわかりません。
今後、この裁判でいろいろと事実が出るのかもしれません。
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ブログ管理人:大佐
大佐
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2017/02/10(金) | 政治のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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