レストランや居酒屋の展開している、株式会社ダイヤモンドダイニングが持ち株会社に移行することを発表しました。
今回はこのニュースを詳しく解説していきたいと思います。

株式会社ダイヤモンドダイニングは飲食店を経営しています。
この会社は独創的な店舗があるのが特徴です。
例えばですが、新宿にある「絵本の国のアリス」という飲食店ですが、不思議の国のアリスをモチーフにして店内装飾されています。
「戦国武勇伝」という居酒屋では戦国時代をコンセプトにして、店内に甲冑が飾ってあったりと、非常に面白い店内です。
さて、こちらの会社が持ち株会社にしたということですが、どういうことでしょうか?
株を所有する目的は大部分が投資からのリターンを得るために保有しますね。
しかし、持ち株会社はちょっと目的が違います。
ダイヤモンドダイニングのように大きな会社があったとします。
大きな会社であること自体は非常に良いことですが、やはり問題も多数出てきます。
例えばですが、従業員が増えることによって組織が大き過ぎてしまったり、派閥が起こる問題ですね。
人によって考え方がいろいろですから、会議なんかも意見が飛びすぎて話もまとまりません。
何か会社でこれを変えたい!と思っても反対したりする人がいて思うように事が進みません。
経営に対してのリスクもあります。
会社の中で一大プロジェクトを行って、それが失敗した時には一気に経営が傾いて倒産することもあります。
このような問題を解決していくために「持ち株会社」という手法をとる訳です。
1つだった会社を分離させて、小さな会社を作ったりして分けます。
こんな感じですね。

そして、おおもとの会社を「持ち株会社」とします。
持ち株会社は分離した会社の株式を保有しています。
株式を保有しているということは、経営権を持つことが出来ます。
つまり、いろいろと指示をしたり口出しをすることが出来るようになるわけですね。
たとえ、子会社の社長が「こうしたい!」と言っても持ち株会社が最終的に「ダメ!ゼッタイ!」と結論を下せば何もできません。
子会社を支配する会社といったら分かりやすいでしょうか。
持ち株会社には2つほど種類があります。
■事業持ち株会社
これは、持ち株会社自身も何かしらの事業展開を行いながら、会社の株式を保有していることです。
例えば持ち株会社が車の売っている事業を展開していますが、株を保有している会社は飲食店の事業を展開しているというやり方ですね。
■純粋持ち株会社
大体、持ち株会社といった場合はこちらを指すことが多いですね。
純粋持ち株会社は特に何かしらの事業を行ったり、モノを作ったりするようなことはしません。
それでは何をするのかといいますと、他の会社の統率を取ることが目的です。先程少し言いましたが、他の会社の指揮を取ります。
持ち株会社の収入は、他の会社の配当金によって運営されます。
なんだか、ちょっと持ち株会社は怖い存在に思えますが、そうでもありません。
持ち株会社は確かにすべての会社の舵を取る存在ですが、別に持ち株会社になる前でもそれは同じことです。
経営の最高責任者が最終的に判断して会社を回していくからです。
それに持ち株会社にはとてもよいメリットがあります。
まず、組織を小さくすることが出来ますね。
先程、持ち株会社が支配するとありますが、やはりある程度は、その分離した会社のやり方を尊重します。
組織が小さくなることで、さまざまなプロジェクトが円滑に進んだりし易くなりますし、他の会社と競い合いますので会社の利益も上がります。
それに例えばですが、分離した1つの会社の一大プロジェクトがコケて大損害を出したとしても、他の会社に影響はありません。
リスクを分散できると言うことなんですね。
効率的な事業展開をしていくために、この持ち株会社という仕組みを利用するわけです。
ダイヤモンドダイニングでは、持ち株会社の社長を村松厚久さん、子会社には鹿中一志さんが社長となります。
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ブログ管理人:大佐

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2017/03/10(金) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)