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2017年度G20とは何を話し合いどんな結果を出したのかわかりやすく解説してください。

2017年度のG20が行われたニュースがありますね。
今回はこのニュースを分かりやすく解説したいと思います。

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まずはG20(ジー・トゥウェンティ)って一体どんなものなのか?ということから説明していきましょう。

GというのはGroupのGから来ています。
20という数字は参加国の事を指していますね。

■アメリカ■日本■イギリス■フランス■ドイツ■イタリア■カナダ■EU■インド■ブラジル
■オーストラリア■韓国■インドネシア■ロシア■トルコ■サウジアラビア■アルゼンチン■中国
■メキシコ■南アフリカ

全部で20の国と地域です。(「カ国」と使わないのは複数の国が集まっているEUがあるからです。)

この20の国と地域の偉い人達(財務大臣や銀行の総裁)が集まって会議をするのです。
どんな会議かといいますと、「財務省・中央銀行総裁会議」という会議ですね。

中身としては一概には全部説明できませんが、主に「経済」と「安全」について話し合われます。(ほとんどが経済についてですが)

一昔前までは「G8」という主要8ヶ国からなるものでしたが、リーマンショックが起こり、主要8ヶ国だけでは対応しきれないために、2008年ごろからEUといった国々が参加することになりました。
ただし、国が増えると言うことは意見がなかなかまとまらないというデメリットがどうしても出てきてしまいますね。

しかし、今後の経済や安全面を考えると言うことは非常に大切なことですので、G20は2008年以降に毎年必ず行われるようになりました。
今回の開催地はドイツでした。

では2017年のG20はどのような話し合いをして、どんな結果になったのか見ていきましょう。

今回は各国でアメリカに注目されました。
「アメリカ第一主義」「貿易赤字の批判」を主張したトランプ大統領が就任して2ヶ月しか経過していませんからね。

このようなこともあり、貿易政策についてまずは関心が集まりました。

G20では「あらゆる形態の保護主義に対抗する」ということを今まで確認しあってきました。
保護主義といいますのは、輸入の制限をしたり、関税(輸入した製品などに税金をかけて自分の国にある商品と同じような値段で売り、自国の産業を守ること)をかけて自分の国の産業を保護することです。

保護主義をやめて、もっと各国が協力し積極的に貿易して経済を発展させて行こうというのがG20で認識しあっています。

しかし、アメリカはこのような主張をしました。

「もっと自由で公正な貿易をすべきだ」

アメリカは中国や日本との貿易で多くの赤字を出してしまっています。
ですからアメリカとしては貿易赤字をなんとしても縮小したいと考えているので貿易が公平ではない!と主張をしたのです。(つまり保護主義には反対ですね。)

これに対して、日本やヨーロッパ諸国は様子見としましたが、中国はこのように主張しました。
中国と言いますのはアメリカ貿易赤字の第1位の国です。

「公正ってそもそも何をもって公正なのか」

こうなってしまうと、もうアメリカと中国では平行線ですから、議長国であるドイツは貿易政策に関する話し合いをほとんど進めることをしませんでした。

またアメリカは為替についても主張しました。
日本では円、中国では人民元、ヨーロッパではユーロというような通貨を使っているのですが、やはり一番使われているのは「ドル」ですよね。

この所、アメリカのドルは各国でたくさん買われています。
そうしますとドルの価値が上がります。

これはしょうがないことなのですが、ただ他の国の通貨の価値がドルよりも異常に下がりすぎてしまうとちょっと面倒なことになります。

アメリカがモノを輸出しても儲からないのです。
それに比べ例えば日本がアメリカに輸出した際には円が安くドルが高いのでとても儲かるのです。

現在、アメリカではドルの通貨だけ高くなっていて、他国の通貨が安くなっていることを懸念しています。
そして「意図的に通貨安にしているのではないか」と主張しているのです。

結果としては通貨安を意図的に誘導しているわけではないと各国は主張し、アメリカのドルは高くなって凄いなあぐらいにしか話は進みませんでした。

日本としては非常に無難にこの会議を終えることが出来ましたが、アメリカと各国の経済関係はこれからが本番化しそうな状況です。
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ブログ管理人:大佐
大佐
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2017/03/20(月) | 国際事情のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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