安全保障会議で核兵器を在韓米軍に再配備することをトランプに提案したというニュースがありますね。
今回はこのにゅーすについてわかりやすく解説していきましょう。

最初に朝鮮戦争について解説をしておきましょう。
第二次世界大戦中(1939~1945年)、日本は朝鮮半島を植民地にしていました。
が、しかし日本がほぼ確実に戦争に負けるとわかった時に現在のロシア(当時はソ連と言います)が日本に宣戦布告をします。
何故なら当時ロシアは「南下政策」という政策を立てており、ロシアの南側に領土を広げようという事をしていました。
日本が第二次世界大戦で負けてしまうと、ロシアは朝鮮半島を占領しようと言うことになりました。
が、ここでアメリカが出てきます。ロシアが北朝鮮を占領してしまうことに危機感を抱き、朝鮮半島の南側へ軍を配備し始めたのです。
もちろんロシアも朝鮮半島の北側に軍を配備し、とりあえず北緯38度を境にロシアとアメリカがにらみあいのままとなりました。
ただこのままでは仕方ないので、朝鮮半島は「南北総選挙」という選挙を行って朝鮮半島を統一する選挙を行いました。
ただし、この南北戦争は国連がしっかり監視をするという下で行われたので、ロシアにとっては自分の国に都合の良い国が作れなくなるということで、拒否しました。
そこでとりあえず南半分だけでも選挙しとく?と言うことになり、その結果として大韓民国が生まれ自動的に北朝鮮という国も生まれました。
こうして両国が生まれ、アメリカとロシアは軍を引き上げたのです。
その後1950年になりまして、北朝鮮軍が砲撃を開始して韓国と戦争になります。(ただ今でもどちらが最初に砲撃したかは明確に定まっていません。)
朝鮮戦争です。
北朝鮮側には中国軍(中国人民志願軍)が支援をして、韓国側に連合軍(アメリカ軍、イギリス軍)が支援をして泥沼の戦いとなったのです。
この戦争はとりあえず、停戦ということになりまして現在もそれが続いております。
さて、時は現代。
北朝鮮は核までも保有する危険な軍事国家となってしまいました。
アメリカはオバマ大統領の時から「対北朝鮮政策」ということで、北朝鮮がミサイルや核開発をやめる様に政策をしてましたが、結局これを止めることができず、今度はトランプ大統領が北朝鮮政策を受け継ぐことになったのです。
そこでトランプ大統領は中国に北朝鮮の核開発やミサイル開発を止めるように言いました。
中国は先程の朝鮮戦争の話しからもあったように、北朝鮮とは仲が良くて支援している国だからです。
直接アメリカが北朝鮮に言えばいいじゃないか!と思うかもしれませんが、簡単に言って核開発を止める国ではありません。
まずなにより、北朝鮮はロシアか中国以外からは話を聞き入れないからです。
しかし、これがうまく行きません。
中国もアメリカの意向を受け取って一応北朝鮮に核の廃止をするように促してはいるのですが、北朝鮮も自分の国を守るために止めるつもりはないからです。
そこで、アメリカの安全保障会議でトランプ大統領へこのようにしたらどうかと提案したのです。
「韓国へ核兵器の設置」
実は朝鮮戦争が起こっていた1950年代頃から、連合軍側(韓国軍、アメリカ軍、イギリス軍)は射程距離の短い核兵器を韓国へ配備していました。
これは、北朝鮮側のためでもあったのですが、ロシアへの威嚇のためでもありました。
冷戦といいまして、アメリカとロシアも緊迫状態だったので、核兵器を配備させ、いつでも発射可能状態にしていたのです。
その後、ロシアとアメリカの冷戦が終わってから核兵器は廃棄されました。
これを再び再開して、核兵器を配備させようということが今回のニュースなのです。
核兵器を配備させて、北朝鮮をけん制することが狙いです。
ただこれに対しては、中国側も反対するでしょうし、ロシアも核の脅威となりますので良い顔はしません。
韓国にはいまなお2万8000人ほどのアメリカ軍を配備させ、北朝鮮との戦争に備えています。
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2017/04/10(月) | 国際事情のお話 | トラックバック(0) | コメント(2)