ここの所、急激に北朝鮮とアメリカの関係が悪化し、どうやら本当に戦争が始まるような可能性もでてきました。
なぜ最近になって急激にこのように悪化しているのでしょうか?今回はこのニュースをわかりやすく解説したいと思います。

少し前に、朝鮮戦争についてお話ししましたが、再度簡単に復習をします。
朝鮮半島を巡って北が北朝鮮、南が韓国と北緯38度線を境に別れ戦争になりました。
1950年に始まった朝鮮戦争です。
北朝鮮は中国が支援(ロシアも物資の支援)、韓国は連合軍とよばれるアメリカとイギリスが支援して戦いました。
しかし1953年に戦争は一時休戦となったのですが、この戦争は現在も続いています。
北朝鮮は軍事国家です。
現在の北朝鮮最高指導者である金正恩(キム・ジョンウン)は世界に軍事力をアピールし、ミサイルを飛ばしたり核兵器の開発を進めています。
日本や韓国でもこの事に批判をしていますが、アメリカももちろん批判していました。
しかし、オバマ大統領時代はこの様に北朝鮮が軍事力をアピールしても強い態度には出ませんでした。
何故なら「戦略的忍耐」という作戦をしていたからです。
戦略的忍耐とは北朝鮮が核開発を放棄するまで、いくら北朝鮮がアメリカの関心を引こうとしても無視するという政策です。
北朝鮮がミサイルを飛ばしたりしてアピールするのは、アメリカが北朝鮮との協議をして、何らかの支援をさせるために行っています。
(また、北朝鮮の兵器を見せつける事によって、どこかの国が北朝鮮のミサイルを買うようにアピールしているのもあります。)
ただ、アメリカ側は完全に無視を決め込んでいますし、最初から北朝鮮と協議する気はありません。
北朝鮮としては、このような行動が頭にくるのでミサイルを飛ばしたりして挑発を繰り返し協議に持ち込むようにしているのです。
しかし、この無視をしていた作戦の結果、北朝鮮は核兵器の能力を上げ、今では核兵器を所持する国となってしまったのです。
この作戦は完全に失敗でした。
結果としては何もせずに傍観しているだけの行動となってしまったからです。
オバマ大統領に代わり今度はトランプ大統領が北朝鮮問題に取り組む事になりました。
トランプ大統領はこの戦略的忍耐の作戦に対してかねてから否定をしておりました。
ではトランプ大統領はどんな作戦を考えていたかといいますと、こんな作戦を考えていました。
「力による平和」
つまり武力を使って平和を手に入れるやり方です。
オバマ大統領の時と変わって過激な方法ですね。
ですからここにきて急激に北朝鮮とアメリカの悪化が目立つようになったのです。

仮に戦争が始まった場合はどうなるか?
これは難しい所ですがいろいろなケースが考えられます。
ケース1. ロシア中国が支援する場合
ロシア中国が北朝鮮を支援して戦う事になりますとこれは一番ヤバイケースです。
第3次世界大戦となり恐ろしい戦いになります。
ケース2.ロシア中国が傍観するだけ
北朝鮮だけが単独で戦うケースですが、どう考えても北朝鮮が勝つとは考えにくいです。
ですから北朝鮮の最終手段である核兵器を使うことのは大いにありえます。
これらは簡単なケースとして上げましたが、アメリカと北朝鮮が戦争をした場合に日本がこのまま戦争に巻き込まれないで済むケースは難しいでしょう。
アメリカが戦争を始めた場合は何らかの支援をしなくてはなりません。
おまけに日本ではアメリカの様に仲が良い国が攻撃された場合は集団的自衛権を行使して戦う事になりました。
アメリカと北朝鮮の戦争に関しては日本にとって対岸の火事では済まされません。
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ブログ管理人:大佐

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2017/04/16(日) | 宗教・戦争のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)