韓国に新しい大統領として文在寅(ムン・ジェイン)さんが就任しましたが、その政策の中で「太陽政策」という政策が注目されています。
今回は太陽政策についてわかりやすく解説したいと思います。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が所属している党は韓国民主党です。
「韓民党」と呼ばれてもいますね。
第二次世界大戦後の日本の植民地から解放された後に出来上がったのが韓民党です。
この韓民党の政策の1つとしてあがっているのが「太陽政策」」ですね。
太陽政策は1988年、韓国の金大中(キム・デジュン)大統領が打ち出した、北朝鮮への対策です。
なんでこんな名前なのかといいますと、皆さんは「北風と太陽」というイソップ物語をご存知でしょうか?
北風と太陽はどっちが偉いのかと口論し、最終的に旅人の着物を脱がせたら勝ちにしようと言うことで、北風が最初に強い風を吹いて着物を飛ばしてしまおうと考えます。
しかし、旅人は風が強ければ強いほど着物をしっかりと抑えてしまいます。
ですが太陽が暖かく照らすと着物を旅人が脱いで、最後は裸になって川で水浴びをするという話ですね。
太陽政策はまさにその太陽側の行った方法で、北風のように暴力的な方法ではなく話し合いや交流によって問題を解決いくというものから太陽政策と名づけられたと言われています。
韓国の太陽政策の手段はわかりましたが、最終的にはこのような目的を持っています。
・北朝鮮と韓国の南北問題の解決
・北朝鮮が韓国を吸収するようなことをさせない
・北朝鮮の武力による挑発をさせない
つまり和解してお互いの国同士がそれぞれやっていきましょうということですね。
では金大中大統領の時に太陽政策はうまく行ったのかということですが、歴史的なことが起こりました。
北朝鮮と韓国の分断後はじめて、2000年6月13日に南北首脳会談が開かれたのです。
ここで金大中大統領と北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)最高指導者が直接会って会談を行い、「南北共同宣言」に署名しました。
南北共同宣言はこのような内容です。
■外国とかに頼らず、韓国と北朝鮮同士で南北問題を解決していこう
■南北問題で別れてしまった家族達を解決していこう
■経済協力や交流をしていきましょう
まさに武力や圧力ではなく、韓国側から歩み寄った行動がこのような結果を生み出したわけですね。
ですから文在寅大統領も再び北朝鮮の今の最高指導者である金正恩(キム・ジョンウン)氏と握手する姿がテレビに映るかもしれません。
文在寅大統領自身も核問題の解決になるなら積極的に会談をしたいとも言っています。
今回は太陽政策についてでした。
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2017/05/15(月) | 政治のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)