石油輸出国機構(OPEC)ができた理由と石油の減産を延長した理由をわかりやすく解説して下さい。



石油輸出国機構(OPEC)で2018年の3月末まで石油の減産をすることが決まりました。
今回はこのニュースをわかりやすく解説していきたいと思います。




まずは石油輸出国機構(OPEC)って改めてなんだろうという所からいきましょう。

OPECは1960年に原油の産油国であるサウジアラビア・イラン・イラク・クウェート・ベネズエラの5つの国が一緒になって作りました。

何故こんな組織を作ったのかと言いますと、アメリカの石油系大手企業が関係してくるのですね。

第二次世界大戦前からアメリカ石油系大手企業はまさにイケイケ状態。何故なら石油産油国世界一で世界の80パーセントを占めていたからです。

アメリカ石油系大手企業というのは通称、『メジャー』と呼んでいます。日本のガソリンスタンドでよくみるエクソンモービル、シェルなんかがメジャーと呼ばれている企業です。

アメリカでそんなに原油が取れたの?と勘違いする人がいますがこれは違います。原油埋蔵量があったわけではなく、あくまで原油を取る量が世界で一番だったのです。

じゃあどこから原油を取って来たかというと、今のOPECに加入しているような中東ですね。中東では沢山の原油が埋もれてたのですが、原油があっても掘り出す技術がありませんでした。

そこで、アメリカのメジャーが原油を掘り、精製し、販売までも一気に行うという方法で世界一になったのです。中東では原油を掘らせてあげる代わりに利権料とわずかな税金を受け取っていました。

ですが1950年代に入ると状況が変わってきます。中東やロシア(当時はソ連)でも原油を掘り出し販売をし始めたのです。これによってアメリカの独占状態が崩れ出します。

中東やソ連も加わって原油を掘るとどうなってしまうのでしょう?

そう、供給過剰です。

市場に多く石油が供給され過ぎて石油の値段がどんどん落ちて行ってしまったのです。
そこでアメリカのメジャーは1959年2月と1960年8月に、一方的に中東の原油価格はこの値段だ!と原油価格の引き下げを行ったのです。

勝手に価格を引き下げられたら、中東ではお金が全然儲かりません。そこで勝手な事が起きないように中東にある国々が一緒になって、OPECという組織を作ったわけですね。

今ではOPECに加盟している国は14ヶ国にのぼります。

さて、時は現代。

みなさんもご存知、現在は石油の価格が安いです。何故なら昔なら採算が取れなかった原油の発掘方法をアメリカが開発したからです。

それはシェール層と呼ばれる原油を含んだ地層から石油を取る技術で、これによってあまりにアメリカが急激に原油を掘り出したので生産と消費のバランスがくずれてしまい、原油の値段が落ちてしまったのです。

原油の値段が落ちてしまうとOPECに加盟している国だけでなく、OPECに加入していない国も原油の採算が取れなくなってしまいます。

そこでOPECも非加盟国も一緒に協力して今年の6月まで原油の生産量を減らそうと話し合っていましたが、来年(2018年)の3月まで延長しましょうと話し合ったのが今回のニュースです。

ただ、非加盟のアメリカはこの話し合いには参加しておらず協力もしていないので、アメリカがこのまま増産しつづければ今後の原油価格に不透明感が出てしまいます。
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ブログ管理人:大佐
大佐
趣味は家の掃除からバイクまで幅広く。 IT関係の会社員をしながら、当ブログの更新や若い方中心にニュースをわかりやすく解説しています。 また、WEBライターのお仕事もさせて頂いています。 ライターのご依頼はコチラ

2017/05/26(金) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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