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トヨタがテスラの株を売却し提携を解消したニュースをわかりやすく解説してください。



トヨタ自動車がアメリカのテスラの株を売却したことがニュースとなっています。
今回はこのニュースをわかりやすく解説したいと思います。



トヨタとアメリカにある会社テスラは共に大手の自動車会社です。

テスラの本社はカリフォルニア州のパロアルトというところにあります。
社名の由来は、物理学者であるニコラ・テスラからとっています。
ニコラ・テスラは奇抜な発想の物理学者でそんな人物からインスピレーションを受けて自社の名前にしたようですね。

テスラは主に電気自動車(EV自動車といいます。)を開発から製造、販売までを行っている自動車会社です。

この2つの会社は2010年、一緒になってEV自動車を開発して販売することに決めました。
そして、資本提携、業務提携をしたのです。

資本提携というのは、お互いの会社の株を持ち合ったり、一方の会社だけがもう一方の会社の株を持ったりすることです。
相手の会社の株を50%以上持ってしまうと、これは買収という形になってしまいますが、もっと低い出資比率で株を持って関係を築くのが資本提携です。

トヨタはこの時にテスラの株を5000万ドル(当時のは45億円ほど。)で取得しました。
出資比率はテスラの株の3.15%です。

その後にトヨタベースでの自動車にテスラのバッテリーを搭載した電気自動車「RAV4」という自動車を発売しました。
両者の協力は好調であるかと見られましたが、その後はひっそりとRAV4の生産を終了してしまいました。

この提携は成功と呼べるものではありませんでした。

海外の企業と日本の企業でしばしこのような提携がされて、新しいものを作り出すことがありますがこれは非常に難しいことなのです。

なぜかといいますと企業文化や両者の今後の展開だったりが必ずしも一致するわけではないからです。
またその社外不出の重要な部分をどうしても提携した会社であろうが公開したくない時もあります。

まさに今回の提携はこのような原因がありました。
例えばですが、開発した車はアクセルを離した瞬間にバッテリーが充電される仕組みになっているのですが、この時に多少の揺れが生じていました。
トヨタではこの揺れに良く思っておらず、この揺れを制御するシステムを改善することになりました。

しかし、お互いの制御システムは自社の大事な情報であった為に教えあうことができなかったのです。

また、方針の違いもあり発売価格の高さや販売場所も限定することとなってしまい、お互いに上手に運用することができませんでした。

こうして、両者の提携は当時「新しい風を」とうたってはいたものの、提携の解消にいたってしまったのです。

2016年末ではトヨタはテスラの株を売却してしまいました。
売却したということは完全に提携は終了です。

トヨタは独自にEV自動車を開発していくことになり、テスラは先日国内に6店舗目の直営店をオープンしました。

今まで協力し合った会社同士が今度はライバル会社になったわけです。
これが今回のニュースとなっているのですね。
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大佐
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2017/06/05(月) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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