インドのベンガルールという地域でアルコールの販売を禁止した事がニュースとなっていますね。
本日はインドのアルコール事情についてわかりやすく解説して行きたいと思います。
謎多きのインドですが、そもそもインドってアルコールは禁止なんじゃないの?(なんとなく)と思った方もいるかもしれませんね。
インドではお酒は禁止していません。
インドで80パーセント以上を占めている宗教はヒンドゥー教です。
ですが、ヒンドゥー教ではアルコールを禁止してはいないのです。
ただし、インドの中でも禁止してる州があったりもしますし、民衆もお酒に対してはネガティヴなイメージが定着してるようです。
と、言いますのはインドでは20世紀に入ってから禁酒令を出すようになったからです。
インドの方は宗教というよりも単に人前でお酒を飲む姿を恥じるようで、『みっともない』と感じるようです。
現代の日本のタバコ事情と似てるかもしれませんね。
インドでお酒を飲むには『○○BAR』と看板に書かれているところに足を運べばお酒を飲めます。
ただし、お店も入り辛く、店内もかなり暗い作りになっています。
お客さんは100パーセントと言っていいくらい男性しかいません。
また酒屋さんに行ってお酒を買う事も出来ますが、ここも入り辛く、購入すると黒いビニールに入れて中身が見えないようにしてくれます。
やはりお酒へのイメージが良くない為、目立たない作りになっており、特に女性がお酒を飲む姿はイメージが悪いらしく、お客は男性だけというのがインドの実情らしいのです。
とはいえ、ここ最近では若者の間でもお酒に関してネガティヴなイメージが払拭されつつあり、明るい雰囲気の居酒屋さん(日本の居酒屋さんとはまたイメージが違いますが・・)も増えて来てはいるようです。
どのようなお酒が飲まれているかといいますと、主に飲まれているのはウイスキーで、続いてビールです。ウイスキーはソーダで割って飲まれるのが主流のようです。
やはり暑い国ですから炭酸でスッキリ飲むのが好みなんでしょうね。
インドでアルコール飲料を提供するには州ごとに決められた規則に従わなくてはいけません。
州内でお酒を販売するライセンスを取得し、また輸入酒を販売するためには、『物品税局』と呼ばれる所から許可を取得しなければなりません。(中には無許可で販売してるところもあります。w)
お酒のお値段はけっこう高いです。
インドで作られたお酒はビールで言えば日本のビールの値段を30円〜50円安くしたぐらいです。(州によって値段が違う)
また、輸入酒の場合は場所によって130%以上も税金がかけられたりしています。
さて今回のニュースですが、インドのベンガルールという地域でアルコールの販売が禁止されてしまいました。
理由は不明ですが裁判所の判決で幹線国道から500メートル以内でのアルコールの販売を禁止する措置が7月1日から施行されてしまったのです。
ベンガルールはもともとバンガロールという名前でした。イギリスの植民地時代に付けられた名前を元の現地の名前に戻そうと言う取り組みが行われ、ベンガルールに変わったのです。
ベンガルールは近年IT産業の中心地として栄えており、比較的アルコールには寛容な地域で、居酒屋さんも沢山並んでいるような地域です。
アルコールが禁止された事で、お店の売り上げがこれから減ってしまうのでかなり現地では困っているようです。
これが今回のニュースですね。
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ブログ管理人:大佐

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2017/07/11(火) | 国際事情のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)