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WTOがブラジルの減税措置を問題視した事をわかりやすく解説して下さい



ブラジルの減税措置をWTOが違反であると認めた事がニュースとなっています。
今回はこのニュースをわかりやすく解説したいと思います。



WTOというのは世界貿易機関といいます。
1995年に作られた国際機関です。

何をしている所かと言いますと、
世界の貿易に対して『自由』と『公平』を促進させる為に、不平等な貿易をしている国に対して改善するよう求めたり、ケースによっては処罰を下したりします。

例えば同じ製品を輸入したとして、アメリカから輸入した時は500円、中国から輸入したら100円だったとしたらみなさん中国から輸入してしまいますよね?

中国は売れて嬉しいですがアメリカは売れなくて困ってしまいますから、不平等ですよね。
そこで関税という税金をかけたりします。

中国の同じ製品に400円の関税をかければ、同じ500円ですから、どちらから買っても同じ値段となりますからアメリカの製品も売れるようになりますよね。

実際はこんな単純な話ではなく、輸送コストを計算して製品の単価を下げたり、輸入制限をかけたりと細かいやりとりがされたりしますが、このように世界が平等に貿易ができるようにWTOが監視したり注意を促したりするわけです。

さて今回のニュースですが、ブラジル国内では次のような政策を導入したが為に世界との貿易トラブルとなりました。

ブラジル政府は2012年10月に自国内で組み立てなどを行う自動車メーカーを対象に税率を下げる政策を導入致しました。
つまりブラジルで作られた自動車は税金が下がった分安く販売する事ができるわけです。

ブラジルといえば実は世界一と呼ばれる複雑な税金の仕組みと物価高があることはご存知でしょうか?

ブラジルは発展途上国とは思えないくらいの物価が高いです。日本より少し安いか、一部では日本と同じくらいの物価だったりします。
にもかかわらず最低賃金が28000円ほどで、15万円くらいの月収があればそこそこ中流の生活ができるという具合です。

また商品の生産から輸出までの工程にあらゆる税金がかけられていて、当局でも複雑過ぎてわからないという事態も出ています。
税関システムも取り扱い辛く、結局最終的に商品を売って手元にはいくらお金が入るんだ?という計算も難しいです。

物価が高くなってしまっている原因の一つは、このような複雑な税金が関わっているからです。
これを『ブラジルコスト』なんて呼んでいたりします。

そういった背景もありブラジルは税率を下げる政策を取り入れたのですが、ブラジル国外で自動車を販売している国では輸送費や工業製品税などを考慮するとブラジル国内に工場を建設しなければ、ブラジル市場で勝つことは難しい状況となってしまうわけです。

現にブラジルで高シェアを獲得しているメーカーはブラジルに工場があります。

この事で日本とEUは不平等な貿易をブラジルがしている!という主張をして、WTOが今回全面的に認めブラジルに是正するように求めました。

これが今回のニュースですね。
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ブログ管理人:大佐
大佐
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2017/09/01(金) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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