アメリカ政府内でカスペルスキー製品の情報システムを撤去するようにする動きがあります。
今回はこのニュースをわかりやすく解説したいと思います。
諜報活動、いわゆるスパイは世界にどのくらいいるでしょうか?
スパイと呼ぶと秘密めいた感じになりますが、いろいろな国の情報を掴むための活動は世界中で行われております。
アメリカでは中央情報局『CIA』が有名ですよね。
ロシアではロシア連邦保安庁『FSB』と呼ばれている、ソ連時代にKGBと呼ばれる諜報部に変わって作られた組織があります。
日本でも内閣情報調査室(CIRO サイロ)と呼ばれる所に200人ほどの職員が働いています。
各国には必ずと言ってよいくらい、このようなスパイ部隊が存在して、毎日情報を収集しています。
もちろんどのように情報を収集しているかは秘密です。表向きはスーパーの定員かもしれませんし、商社のビジネスマンかもしれません。
このニュースも同じ事で「スパイ活動をしているんじゃないか?」という疑いによるものですね。
カスペルスキーとはコンピューターのセキュリティ会社の事です。
ウイルス対策ソフトなどを販売している会社でして、1997年に設立され、ロシアのモスクワに本社があります。
このカスペルスキーのセキュリティソフトに対してアメリカは懸念を抱いたわけです。
アメリカの重要な政府機関のパソコンの一部には、このカスペルスキー製品が使われています。
もしこれがただのセキュリティソフトではなかった場合どうなるでしょう?
コンピューターには様々な脅威があります。
例えば、ネットワークを経由して遠隔操作する『ボット』というものや、内部から秘密裏に重要なデータを抜き出して相手先に送る『スパイウェア』 と言ったものがあります。
これらをまとめて『マルウェア』と呼んでいます。
アメリカ政府では、この様なプログラムがカスペルスキー製品には実は入っていて、カスペルスキー社とロシア政府が連携を取ってアメリカの重要な情報を収集しているんじゃ?
いや、カスペルスキーで集めた情報をロシア政府が秘密裏に盗んでいるんじゃ?
・・と疑っているわけですね。
そこでアメリカはカスペルスキー製品を重要な政府機関のどこで使われているのか30日以内に特定して、90日以内に使用中止するようにしたわけです。
カスペルスキー社側は政府とのは何のつながりもないですよと否定しており、政府の諜報活動を手助けすることもありませんと否定しています。
今回はこのような事がニュースとなっているのですね。
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2017/09/15(金) | 国際事情のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)