『中米ユニコーン企業研究報告』で世界のユニコーン企業の統計が発表されました。
今回はこのニュースをわかりやすく解説していきたいと思います。
世界には大きくても未上場の会社がたくさんあります。
未上場というのは証券取引所で株の売買が出来ない会社です。つまり株券を発行してないので私達が株を購入したりする事が出来ません。
例えばアイスのガリガリ君でお馴染みの『赤城乳業株式会社』さん。
ガリガリ君の知名度はかなり大きいですし、CMもやってますが未上場の会社です。
チョコレートで有名なロッテさんも未上場です。
しかし、これらの会社は未上場でも大手の企業ですよね。
もちろん世界にもそのような会社がたくさんあるのですが、中には桁外れのとんでもない大きな企業がたくさんあるのです。
この中でも企業価値が10億ドル以上(日本円で1100億円以上)ある未上場の会社を『ユニコーン企業』と呼んでいます。
ユニコーンはあの幻獣、ユニコーンの事です。
「聞いたことはあるけど誰も見た事がない」という例えでユニコーンという名前がついているのです。
企業価値というのは、例えばブランドだったり、会社の利益率だったりいろいろな側面から見た企業の最終的な総合価値を言います。
つまり伝説的な企業価値のある未上場のままの会社を言うのです。
このようなユニコーン企業が世界にどのくらいあり、どこの国で誕生しているのかを「国際会計事務所デロイト(Deloitte)」と中国のコンサルティング会社の「投中信息(China Venture Investment Consulting)」が共同して統計をとってみたのです。
すると世界で252社あり、アメリカと中国で殆どを占めている事がわかりました。
1位・・アメリカ(42.1%)
2位・・中国(38.9%)
実に世界の8割以上を占めているのです。
ユニコーン企業で有名な会社はアメリカのウーバー・テクノロジーズです。
一般人が空き時間に自家用車を使って他人を運ぶ、タクシーのような仕組みを構築して運営している会社ですね。
中国ではDJIイノベーションという会社があります。こちらはドローンの会社です。
ドローンを全て自社内で作っている会社です。
所でなぜ未上場のままでいるのでしょうか?
それは未上場でもたくさんの資金と利益率があるからです。
企業が株式公開する理由は資金を投資家から調達する事が目的であるのです。(これ以外にも理由はいくつかあります)
しかしわざわざ投資家から資金を調達しなくても利益率の高い仕組みと斬新な切り口を持っていて、さらにgoogleやAppleといった巨大な会社から買収されたり、資金を投資されているので株式を公開する必要性があまりないわけですね。
日本ではDMMやメルカリなどもありますが、やはり斬新な切り口をもっている企業ですよね。
しかし日本のユニコーン企業は少ないです。
今回はこのような事がニュースとなっているのです。
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ブログ管理人:大佐

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2017/09/17(日) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)