衆議院の解散が騒がれてニュースとなっていますね。今回は衆議院がなぜ解散するのかをわかりやすく解説したいと思います。
まず、あなたに聞きましょう。
今の政権を握っている内閣(自民党)に満足ですか?それとも不満がありますか?
いろいろと意見はあったかと思います。
では今あなたが思った意見はどのようにしたら反映されるでしょうか?
はい、選挙ですよね。
なぜ衆議院が解散をするのかというのは、内閣が国民に「このまま今の内閣の政権でいいですか?」と呼びかけているわけです。
これに対して国民は選挙によって答えます。
衆議院は全部で480人います。
この半数を埋めた政党が政権を握る事ができます。
選挙の結果が自民党の圧勝だったら今の内閣の政権はこのままで良いと言う結論になりますし、違う党が圧勝した場合、国民の結論は今の内閣ではダメだったということになります。
これを難しい言葉で『国民の信を問う』と言います。
衆議院の解散をしたらもちろん衆議院にいる政治家全員が無職となります。
ただし、再度選挙に選ばれれば政治家になれるわけですね。
では、そもそも衆議院てなんだっけ?という所からいきましょう。
国会には衆議院と参議院があります。
なぜ二つあるのかと言うと重要な事を決める為にチェックをするからです。(これを2院制といいます)
●衆議院は480名、任期は4年、そして解散があります。
●参議院は252名、任期は6年、そして解散はないけど、3年経ったら半分はもう一度選挙で決めます。
衆議院は任期が4年とありますが、満たなくても解散をする事ができるんです。
じゃあ衆議院が解散するきっかけってなんだろう?という疑問が残ります。
これには3つ程あります。
●衆議院で内閣不信任案が可決する
日本で唯一法律を作れるのが『国会』です。
そして国会で議員のみなさんが議論して作った法律に従って、実際に実務をするのが『内閣』です。
例えば、こんな法律を作りたい!と内閣が提案して、国会に提出します。
国会はこの提案書をチェックしたりして議決して認めたりします。
内閣と国会というのはそれぞれ独立してるので、このような事をしているのです。
じゃあ、「今の内閣は全然ダメだ!もう全員クビ!解散!」という提案書(内閣不信任案)を内閣が作って、国会で可決(認めた)されたとしましょう。
こうなった場合は解散(内閣不信任案が可決したという事)するのです。
この提案書を国会に提出するのは基本的に衆議院480人の中に存在している『野党』です。
要は野党議員が国会に提出するんですが、この提案書(内閣不信任案)は51人以上が賛成しないと発令できないようになっています。
そして、国会で内閣不信任案に賛成?反対?と答えを求めてきて、衆議院の過半数が賛成したら解散となるんです。
●衆議院で内閣不信任案が否決される
では、今度は与党側が今の政権最高!このままの内閣で行こうぜ!という事で国会に提案書(こちらは『内閣信任案』といいます)を提出したとします。
これが大反対された場合、この場合も衆議院解散です。でもわざわざこのような提案書を出す事にメリットはあまりないですから、このケースは少ないです。
●内閣総理大臣が決めた場合
これが実は1番多いケースです。
2017年今の衆議院解散が騒がれているのもこのパターンです。
厳密には内閣総理大臣ってわけではないんですが、ちょっと複雑なんで省きます。
先ほど『国民の信を問う』という言葉がありましたが、内閣総理大臣が今の内閣のままでいいかどうか国民に選挙で決めて貰い、お墨付きを貰う為に総理大臣が決めて解散をするわけです。
ただ、もちろん総理大臣は今の政権を維持したいので、タイミングを見計らったりします。
例えば支持率ですね。一時期、森友学園の問題で自民党の支持率が下がったりしましたけど、今は大体40パーセントくらいに回復してきてます。
ですから支持率が上がった際にもう一度選挙をすれば勝ちやすいですよね。
また、野党議員に魅力的な議員がいない時なんかもタイミング的には良いです。ほら、今って野党議員の中に不倫をした議員とかいるじゃないですか。
だからこのタイミングなら与党側(自民党など)に有利ですよね。
また、あまりにも今の内閣の議員さんの考えがバラバラで一旦リセットをして、議員を選び直す為にも行ったりします。
解散をすれば衆議院の任期がリセットされますから、また同じようなメンバーが再選すれば解散がない限り四年間今の政権を維持できるってわけです。
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ブログ管理人:大佐

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2017/09/22(金) | 政治のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)