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ECBが量的緩和政策を縮小するというニュースをわかりやすく解説してください



景気の先行きが明るくなったと見て、ECBが資産購入量を半減させるというニュースがありますね。
今回はこのニュースをわかりやすく解説したいと思います。



ECBというのはEuropean Central Bankの略称でして、日本語では「欧州中央銀行」と言います。

中央銀行というのはもちろん日本にもありますよね?いわゆる「日銀」と呼ばれています。

ECBはEU(ヨーロッパ諸国)に加盟している27ヶ国(ドイツ、ギリシャ、イタリアなど)にもそれぞれもちろんあるのですが、EUの場合は各国あるECBの他に、もう一つだけ全体をまとめる大きなECBがあります。

本部はドイツのフランクフルトにあります。
ここで各国のECBの総裁達などが集まって話し合いをします。

この大きなECBには重要な権限があります。
それは『各国の金融政策を担う』という権限です。
要はECBで各国の金融政策が決められたら、それぞれの国ではその決まった政策によって動くわけです。

じゃあ金融政策って何?という事ですが、これはいろいろとあります。
例えば日本で言えばゼロ金利政策なんて聞いた事があるかもしれません。

金利をゼロに近くなるまで下げる事で、お金を借りやすくさせるのです。

お金を借りたい人は新しく事業をしたい人もいれば、事業の開発資金として使いたい人もいます。
お金を借りてもあまり金利が付かないので、お金を借りたい人が増えますよね。

銀行にお金が溜め込んであると世の中にお金が回りませんので、銀行からお金を借りる人が増えれば結果として世の中にお金が回り、景気が少しずつよくなるわけです。

そしてそのような金融政策が実ったわけか、景気が良くなってきた!とECBで判断し、次の事をしたのです。

それが金融緩和政策の縮小です。

要はそういったゼロ金利政策といった金融政策をやめたり、縮小しにかかったというわけですね。
景気が良くなればそういった金融政策はいりませんものね。

で、その中でも特に金融政策として行ってきた国債の購入を2018年の1月から半分にする事と発表しました。

国債というのは国が発行する券のようなものでして、この券をみなさんが購入したら利子つけて国が買い取ってあげますよという券なのです。

国はこの国債という券の売上資金で橋を作ったりと公共事業などに使います。

利子はもちろん金利によって変動はするんですが、国債に至ってはみなさんが購入した時の値段が保証されていて、金利が例え下がっても最低限みなさんが購入した時の値段で国が買い取ってくれるのです。(例外もありますが)

だから景気がよくなり国が利子をたくさん付けて購入してくれればなおお得ですから、とても人気がある金融商品なんです。

ECBでは景気の悪い今までは一ヶ月に600億ユーロ(約8兆円)買い取ってくれていましたが、それを2018年の1月から一ヶ月に300億ユーロ分だけ買い取るようにしますよとしたのです。

国が買い取ってくれる分は減りましたから、もしかしたら今月売りたい人は買い取って貰えない人もいるかもしれなく不安になるかもしれません。

でも景気がよくなっているわけですから、すぐにみなさんが国債を売らなくても手元に持っていれば利子がより多く付く可能性がありますから、我先に殺到して国債を売る人もそんなにいません。

まあとにかくこうして、今まではたくさん国債を買い取っていましたが、これからは国債を買い取ってあげる量を減らしますよ=金融緩和を縮小しますよとしたわけです。

ただし、もし何かが起こって景気がまた下がってしまう事があれば2018年の9月末までは今まで通り600億ユーロ買い取るかもしれないですとも言っています。

今回はこのような事がニュースとなっているのです。
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ブログ管理人:大佐
大佐
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2017/10/27(金) | 経済のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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