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政府の補正予算案が2兆円?国の予算はどのように決まるのかわかりやすく解説してください。


今年度の補正予算案が2兆円になったことがニュースとなっていますね。今回はこのニュースをわかりやすく解説して行きたいと思います。



みなさんの会社などでも予算という言葉を使う方はいらっしゃるかと思います。ある期間の中で収入や支出、負債などをあらかじめ見積もる事ですね。

国が行う予算は「国家予算」などと言います。
2016年度の一般会計予算は96.7兆円です。

一般会計予算というのはかかる経費(社会保障費や道路作ったりする公共事業費などたくさんあります。)と歳入(みなさんの税金ですね。)を盛り込んだ予算の事を言います。

来年度の国の予算はまず『概算要求』という事から始まります。各省庁(環境省とか)が財務省にこれだけお金がいるんですという事で見積書を提出するんですね。大体9月の下旬頃にこれが集まり決まります。

しかし、これだけで終わりません。
これからこの提出された見積もりに対して国会で議論をするのです。

この議論は翌年の通常国会で議論されます。
通常国会は1月から150日間行われる会議の事です。

9月の下旬に集められて国会に提出された各省庁の見積書はこの提出された時に『本予算(当初予算とも言います)』という名前に変わります。

そして、その年の3月末日までに予算を決めるようになっています。(法律で決められています。)
しかし、例え法律で決められていたとしても3月末までに決まらない場合があります。

例えば衆議院が解散したりとイベントがあった場合は時間が足りなくなり予算を3月末までに決められなくなってしまうのです。

そういった場合には『暫定予算』というものが出されます。字の通り暫定的に決めるわけですが、ただしこれには条件があります。

国の運営に欠かせない最低限のものだけに限定されています。期間は1ヶ月〜3ヶ月程です。

さて、順調に本予算が決まったとします。しかし、年度の途中にどうしても新たな予算を組まなくてはならない事もあります。

例えばですが家計でもちょっとお金が必要になってくる事ってありますよね?そのような時に『補正予算』という予算を追加するのです。

今回のニュースでは待機児童の解消として、保育所の整備や学校の耐震化などを盛り込んで2兆円台とする方向で調整に入りました。

このようにちょっと必要だという時にこのような補正予算を組むのですね。

では東日本のような地震が起きた場合は補正予算にするのか?というと、これは補正予算には充てません。

地震などのような災害の場合は『特別会計予算』と言うものに組まれます。大地震のようなものはあまり頻繁に起きるようなものではないので、異なる予算として位置付けられています。

補正予算と特別会計予算の線引きは実はちょっと難しいのですが、一応決まってはおります。(財務省が公表しています。)

例えば食料安定供給特別会計、財政投融資特別会計などが予め決められており、何か特別な問題があった場合は、そのような所の特別会計から予算が組まれるわけですね。

今回はこのような事がニュースとなっているのです。
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大佐
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2017/11/26(日) | 政治のお話 | トラックバック(0) | コメント(0)

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